今回は何だかんだで、戦闘もなく
落ち着き束の間の平和を楽しんで
いるような感じもありましたけど、
次に突きつけられたのが終戦という
事実。
解説にもありましたけど、デマだと
信じて疑わない兵士が多かったよう
ですね。
その理由の1つが、何人も殺されて
帰ってきてない家族もいるはずなのに
写真にあるように笑顔でいられる
日本人がいるはずないっていうのが
悲しいですね・・。
終戦から1年経ってるから島民が
帰ってくるっていう全く好転しない
状況に、投降を選ぶ吉敷は冷静に
判断できてる数少ない人間だったと
思います。
ただ人命を最優先した冷静な判断
よりも当時の日本帝国軍は、優先
するものがあったということで、
吉敷と田丸がどうなるのかが先が
読めない終わり方でした。
今回感じたのは、やはり統率の
難しさです。
まだ交戦中の方が生き残るために
ある程度意思は統一されますが、
少し余裕が出てくると欲が出て
きて、更に悪い状況を招きました。
そして作中にもありましたが、
島田がちゃんと管理が行き届いて
いる集団ですら、監視を忘れて
遊んでいたりと、気が抜けてしま
っていました。
当然そこから抜けていた奴らは、
もっと悪い方向に動いて、あわや
原住民を、という場面でした。
今より国民が同じ方向を向いていた
はずの戦時中ですらこうなのだから、
人をまとめる難しさを痛感します。
大枠での戦争が終われば、この作品も
終息に向かうと思っていましたが、
終戦後もまだまだ彼らの戦いは続いて
いきそうです。