やっぱり戦の場面は面白いですねー。
特に城攻めは小谷城とかを思い出します。
開けた合戦場で戦うとこより、こういう
局地的な戦いの方が読んでいてワクワク
するのは私だけでしょうか。
そして今回の味方は牢人勢で権兵衛同様
武士として失うものは無い人達。
華が全くない連中なのに、みんななんか
カッコイイ。
北条側にも北条側の美徳があって、
部下が逃走する権兵衛たちを笑うのを
諌めるシーンは良いですね。彼もまた
失敗を経験した男っていう構図が
面白いです。
桶狭間戦記もそうだし、初期から中期の
センゴクがそうですけど、宮下先生の
描く合戦は素晴らしいです。
そして今回1番熱かったのは
可児才蔵との共闘!!
多分ここで仙石と可児が共闘した
という記録は無かったと思いますが、
藤堂達と共に攻めた小谷城に続き、
また虎口を攻めるという流れは、
テンション上がりました。
可児の豪快な攻撃に合わせて上下
する権兵衛が面白いシーンです。
秀吉はこれを見て、権兵衛の死を
確信しているようですが、彼が
生きて虎口の制圧の成果を持って
目の前に現れたらどういう反応を
見せるか楽しみです。
今巻の最後のシーンで、秀吉が戦を
しっかり真剣な眼差しで見守ってる
のも熱い場面でした。
戸次川の戦い以降、どんよりして
いたセンゴクシリーズ、今回は
その鬱憤を晴らすかのような迫力
ある戦シーンが見られたので、
とても満足度の高い回でした。