[ネタバレあり] みんな大好き島津のあの戦法!長宗我部親子の奮戦「センゴク権兵衛 9巻」あらすじと感想

 運命の戸次川へ

前巻で、何か不穏なものを感じ取る

長宗我部元親と、とにかく前に出たい

権兵衛の対比で、どんどん悪い方向に

進んでいましたが、

この巻で遂に運命の場所に。

 

戸次川

 

今だと大分県のあたりですかね?

そこまで戦国時代に詳しくない自分も、

ここでの島津の戦法と合わせて、

センゴクを読み始める前から知っていた

仙石が大いに絡むポイント。

川を前に、前巻と同じような構図になるも、

やはり権兵衛が意見を通して、

川を渡ることに。

 釣り野伏、発動!

ここで十河存保と元親の息子、

長宗我部信親が先陣に。

伏兵はいるだろうと予測には

入れていたものの、現れた伏兵は

自分たち先陣の何倍もの数。

そしてあの島津です。

後に関ヶ原で、味方が喜んで捨て身に

なりながら敵本陣近くを駆け抜けた

島津です。

1人で3人に勝つのも大変なのに、

300人で3000人で勝った島津です。

 

異世界に飛んだ四男の息子が、エルフとか

従えて総大将やってる島津です。

長宗我部自慢の鉄砲隊の攻撃でも、全く

ひるまずに食らいながらつっこんできます。

ここで前線の状況が権兵衛に知らされ、

元親は退路の確保、権兵衛は後詰に向かいます。

 

 信親の奮戦と活路

さらに窮地に追い込まれる信親ですが、

脅威の粘りを見せます。

そして父親が退路を確保するまで

「父なら必ずやってくれる

長宗我部元親を信じよ」と奮戦。

 

父も、若様を心配する部下たちに対し

「信頼せよ 心配は予が担う」

と親子の信頼の深さを見せます。

 

しかしやはり窮地。

段々と自分の判断に後悔がよぎる

信親の近くで、一人の兵が

「軍監のせいちゃ・・

仙石めの命令で・・」とこぼします。

それを聞いて信親は目を覚まし、

「かような言は好かぬ、たとえ人の

所為とて讒言は好かぬ」と兵にも、

自分にも諭し

 

「我が下知は死守に非ず!

この地は死地に非ず!

我の命ずは勝利なり!」

と兵を鼓舞します。

 

めちゃめちゃカッコイイですね。

この時信親はまだ22才です。新卒です。

 

そしてそこにようやく、後詰の権兵衛が

到着して形勢が逆転、むしろ攻める側に

転じます。が、逆にこの逆転劇が家久を

本気にさせようとしたところで終了。

 

 

 まとめ

この戦い、釣り野伏発動であっさり

やられて終わる戦いかと思いきや、

豊臣軍もかなり奮戦していたことが

分かりました。(無知ですみません)

信親の見せ場があったところも良かったし、

これまでの毛利とか吉川のようなのとは

また違ったタイプの家久の大ボス感も

良かったです。

前回独特の喋り方で目立った大友さんは、

大事な局面に入ったからか、ほとんど

遊ばせてももらえませんでした。

 

いよいよ次巻か11巻で、これまで長く

続いたセンゴクの、1巻にあった

 

「戦国史上最も失敗し挽回した男」

 

の「失敗」が回収されることになるでしょう。

その姿と、その後の展開は楽しみに

待ちたいです。

 

時は戦国時代。美濃(みの)・斉藤家の家臣、仙石権兵衛秀久(せんごくごんべえひでひさ)=センゴクは、落城寸前の稲葉山城にいた。敵は覇王・織田上総介信長(おだかずさのすけのぶなが)!! 強大な敵に茫然自失となるが、幼なじみ・侍女のお蝶とのある約束を守るために、織田軍団に囲まれた城から決死の脱出を試みるセンゴク。果たして生き残れることはできるのか!?

 

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りかるど

ブラジルのサンパウロ生まれ。5歳で日本へ。
小中高大卒業後、書籍業界へ就職。現在はフリーでブログ運営などネット中心に活動中。趣味は漫画、スポーツ観戦、音楽ライブ、お笑い等。

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