[ネタバレあり] DL学園VS横羽間完全決着!その時狩野は・・「バトルスタディーズ 28巻」 感想

衝撃の幕切れ

狩野の1打はギリギリスタンドに届かず1点差。

託したのは前々巻にチャンスでゲッツーに倒れた錦。

どうなるかと思ったらデッドボール

ここでヒットやゲッツーにはしないのがバトスタ

らしいところだと思います。

しかも前巻で愚直な男のイメージを強調しながら

錦は負傷したフリをしてヒット&ラン。

この辺はDLらしい強かさが出てます。

 

楠の打球は相手に拾われて実質走り自体は

無駄になりますが、狩野がタッチアップ。

なんと最後の戦いは投手VS打者ではなく

 

狩野VS大庭

 

この土壇場で奇襲かける狩野の度胸も凄いですが、

大庭はここでバックホームの送球方向をフェイクし、

狩野の走るコースを誘導。

結果再修正した狩野が一瞬遅れタッチ出来ずに

流れてしまい万事休す。

 

 

見逃して・・

完全に敗北を悟るも純粋に勝ちたい

気持ちだけが出た結果、

大庭に「見逃して・・」と呟く狩野。

普段の勝ち気で負けず嫌いな狩野からは

想像できないほどの狩野の執念と無念さを

感じとった大庭は勝利を喜ぶより先に

「人間らしくていいじゃねえか」

と狩野の必死さを称えます。

 

ここのシーンは何回見ても泣けます。

触ってないことは誰よりも理解してるのに

必死の形相で審判に詰め寄る狩野も、

その心情を理解してる審判も、分かった上で

後味悪く終わってほしくないから狩野を

審判から剥がす大庭も。

ここは3人全員表情の描き方がバツグンでした。

後でサウナシーンで大庭が北条に「初めて

殺したくない思った」て言ってましたけど、

正にそんな表情でした。

 

最後の握手で天津の思いを背負う覚悟を

する梶原の真剣な表情も、本気で甲子園を

獲りに来たものたちの敗者と、その敗者を

踏み越えて先に進む勝者の全てを描いて

いるような場面。

 

試合後のインタビューで伝説の試合を

引き合いに出してくる記者に対して

あくまで自分たちが戦ったのは今のDL学園

であることを短い言葉で伝える大庭も最高の

終わり方でした。

 

現時点ではまだ横羽間の最終結果は分かり

ませんが、何かで特にまた大庭との戦いとかは

見てみたいですね。彼は3年だから高校での再戦は

ないのが残念です。

 

 

バトンタッチ

現実では叶わなかったDL学園の復活、

甲子園準決勝まで進んだのだから一応は

果たせた形ですし、ここで物語が終わる

ということも予想していましたが、

続行です。

 

少なくとも狩野たちの代の最後までは描かれる

ようなのでまだまだ楽しめそうなのは

嬉しいところ。

ただ完全復活を受けての後輩たちが入って

きますし、現1年の成長もあるでしょうし、

何より今回のラストでまさかの狩野ではなく

丸井がキャプテン投票1位

この一点だけでもこれから波乱の展開が

待っていることでしょう。

 

究極の一戦、ついにゲームセット!!

 

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ブログ主
りかるど

ブラジルのサンパウロ生まれ。5歳で日本へ。
小中高大卒業後、書籍業界へ就職。現在はフリーでブログ運営などネット中心に活動中。趣味は漫画、スポーツ観戦、音楽ライブ、お笑い等。

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