[ネタバレあり] 1つの形を見せたところでまさかの完結も、待たれる逆転続編「童子軍鑑 4巻(完)」感想

バトルフェーズ

今回のストーリーは、ある漫画の

基本的な構図に似てて面白かったです。

今回の大きく2つの場面から構成され

ていたのですが、1つ目はフェイ達が

現場に立って戦うバトルフェーズ、

2つ目は、最初にフェイが周りの王を

説得するパートと、後にマルクが説得

するパートの内政フェーズです。

 

これはキングダムと同じ構成ですね。

これまでは、バトルと内政、どちらか

だけのパターンでした。

それが今回は両方入って、1つの戦争に

厚みが出ました。

大きな違いとして、キングダムの信は

自身が1番の戦闘要員なので、先頭に

立って戦うシーンがほとんどです。

しかし童子軍鑑のフェイは、あくま

で軍師なので戦うことは無いです。

 

だから彼のためにリウーたち仲間が

戦うという、キングダムとは違った

タイプの信頼関係によって

バトルシーンが成り立ってるのが

何気に斬新で良いです。

 

 

内政・軍略フェーズ

ここも同じ内政・軍略でも、

キングダムと大きく違うのは

フェイの賢さと回転の早さです。

信はどっちかといえばアホだけど

真っ直ぐな正論を言うことで、

他の人達に刺さって何とかなり

ますが、フェイはちゃんと説得力

ある提案を出して、それを堂々と

発案して通すという胆力のある

姿を見せます。

 

だから、バトルフェーズでは

フェイの仲間たちが主役になり

戦略フェーズではフェイやマルク

が主役になるので、見せ場は

彼らに集中します。

 

キングダムは逆に戦略では

他の将軍が見せ場が多くなる

ため、味方にもキャラの濃い

キャラが沢山いるのですが、

童子軍鑑が今度どうなっていく

のかは見ものです。

 

今回で1章が完結し、5巻から

2章に突入します。月日を経過

させるのか、そのまま続くか、

キングダム方式に更に近づくか

独自の構図を進化させるのか、

こっちは史実ではない分、

自由度が高いので、色々な展開

に期待したいです。

 

 

その他

完結してしまったようですが

あえて、続きがあって当たり

前のように書きました。

完結させるにはあまりにも

勿体ない作品だと思うので

5巻はいつまでも待って

おこうと思います。

 

非力だが知能が高い種族“ノーム”の少年・フェイは、異界より現れた謎の古文書を日々翻訳している。全ての本を読んだ暁には、自由が約束されているはずだった。しかし、運命は彼を壮絶な復讐の旅へといざなっていく。衝撃の戦記ダークファンタジー!!

 

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りかるど

ブラジルのサンパウロ生まれ。5歳で日本へ。
小中高大卒業後、書籍業界へ就職。現在はフリーでブログ運営などネット中心に活動中。趣味は漫画、スポーツ観戦、音楽ライブ、お笑い等。

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