[ネタバレ] 江渡貝くんを超える変態・姉畑登場!「野田サトル/ゴールデンカムイ 11巻」あらすじと感想

 月島という苦労人

前の巻で、大雪山の猛吹雪から逃れるために、鹿の死体の中に隠れていた

杉元一行。気づくと周りに熊さんがいっぱい。

それぞれその場から抜け出そうとする中、

なんか生まれました。

吹雪が去ったあとは、雄大な景色が広がっていました。

前回の荒々しい姿とは違い、豊かな美しい自然・・

の中に醜い不自然も。

杉元たちは、そのまま釧路へ。

一方、彼らを逃がした鯉戸は、愛する鶴見中尉との対面で、

要通訳

必死に鶴見中尉へ弁明をするも、早口な上に薩摩弁で聞き取り不可。

結局鯉戸は鶴見中尉達への同行を許されますが、

月島を通してなら喋れるようで、

がんばれ月島!

 稲妻泥棒と蝮のお銀

ここで新たな入れ墨持ちの脱走囚人が。

男の名前は、坂本慶一郎。通称稲妻強盗。そして男には妻がいて、蝮のお銀。

2人は夫婦で犯罪(主に強盗)を繰り返している生粋の犯罪者です。

もちろん入れ墨勢なので、ここにもモデルはいます。

稲妻強盗は、坂本慶次郎がモデルで間違いないです。

坂本は、本作同様「稲妻強盗」と呼ばれる快足の強盗犯で、

調べると、本作の坂本よりも、相当悪事を重ねていたようです。

坂本慶次郎
さかもと けいじろう
坂本慶次郎は、明治時代の日本の強盗犯。名は啓次郎とも、慶二郎と表記された文献もある。 足が驚くほど速く、1日に48里も逃げのびた、またその犯行の行動範囲の広さから「稲妻小僧」「稲妻強盗」という異名を持つ。 幾度かの犯罪の後、逮捕。警察が把握している被害件数は45件、奪った金は700円余り。死者3人、重傷者13人。
死亡: 1900年2月17日

蝮のお銀に関しては、実際に坂本の妻として存在していたという話はなさそうですが、

カップルで強盗という点で、ボニーとクライドがモデルになっていそうです。

というかこの巻でもボニクラに関しては、言及されてますし。

ボニーとクライドは、実際にいた強盗カップルで、その壮絶な人生も

あり、映画化もされてたりする、有名な犯罪者です。

最終的にこの2人、入れ墨を狙っていた第7師団によって殺害されますが、

ほかの囚人と比べても、かなり詳細にその生き様が描かれていたので、野田先生的にも

描きたかった人物なのかもしれません。

この巻では囚人だけでなく、遂に尾形の過去も本人から語られました。

内容は割愛しますが、かなり悲惨。尾形は元々おかしかった部分は

あるとは思いますが、生い立ちにも、現在の無感情なサイコパス気味な

尾形を作ったものがあると思います。

彼が今度どうなっていくか、楽しみでもあり怖くもあります。

 キングオブ変態・登場

第7師団が大暴れしている一方で、

杉元達は、フチにアシリパを会わせるために、集落を旅立った谷垣達と合流。

と見せかけて、谷垣だけが。ある変態のせいで合流出来ず潜伏しているとのこと。

男の名前は、姉畑支遁

もちろん入れ墨囚人の1人ですが、彼は学者で動物が好きすぎて

動物とウヌチャヌ

したくなる性癖の持ち主でした。つまり一つになりたい願望。

穢されたオス鹿の死体を見て、アシリパさんですらドン引きしてました。

この男、名前の感じからしてモデルは

アーネスト・トンプソン・シートンで間違いなさそう。

「シートン動物記」で有名な学者です。

見た目もなんとなく近いような。

しかし、江渡貝くんみたいに元もヤバイ人ならまだしも、

シートンが、これになるのは、シートンへの風評被害も致し方ない

レベルです。

彼の性癖のせいで、犯人と間違われた谷垣はもう少しで殺される

ところまでいきますが、無事杉元たちに救出されました。

特に理由のない毟りによって、谷垣の胸毛に多少の犠牲は出ましたが・・。

そして何故か巻き沿い食らうアシリパさん

 まとめ

とうとう一線を、踏み越えるどころか飛んで通過する、ヤバイ囚人が出てきました。

ある意味人間に対しての害は、これまでの囚人の中でも、かなり少なく安全に近いかも

しれません(ハッスルした先の牧場主を殺して投獄されてますが)

強盗夫婦は、非常に分かりやすい存在でしたが、姉畑はもうどうなるのかさっぱり

分かりません。少なくとも仲間にはならないでしょうけど。

変態囚人だけでなく、全軍変態だらけだったゴールデンカムイですが、

これ以上の変態は、もういない気がします。

それから真面目パートでは、強盗夫婦の最後は意味深でしたね。

強盗で生計立てるとんでもない夫婦が、子供は大事に大事にしていた

一方で、父親は陸軍中佐で、立派な地位のある人間だったにも関わらず、

愛情を全く受けることなく育った尾形との対比。

鶴見中尉の「子供は親を選べない」は尾形にもかかった、重い言葉に

感じました。

オマケ

分かりづらいところで、真顔で

巻き込まれ続ける月島。

頑張れ月島!

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