[ネタバレ]動き出す犯人と主人公陣営、手がかりも。「東元俊哉 / テセウスの船 2巻」感想 ※18/01/12追記

テセウスの船(2) (モーニング KC)

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この巻で、主人公・心は事件を防ぐため、犯人は新たな犯行を重ねるため、

いよいよ両者が動き出しました。

注目ポイントは

①主人公の回想と犯人視点の入れ方が絶妙

②主人公の周りとの関わり、立ち位置の変化

③深まっていくストーリー

 ①主人公の回想と犯人視点の入れ方が絶妙

この巻から新たに犯人視点が出てきます。犯人がカセットテープに自分の

音声を吹き込む形で、主人公の行動や周りで起きたことによる、反応などが確認できます。

声出ちゃってるしこれ映像化出来なくね?

犯人のイカれっぷりがよく出ていて面白いです。

回想も心の回想なので、その時代から見れば未来の出来事。親が逮捕されて離散して

しまった姉弟を思い出し、「いつまでも仲良く」と幼い自分の兄貴達に話すシーンや、

まだ当時胎内にいる、自分の名前の命名シーンもぐっとくるものがあります。

 ②主人公の周りとの関わり、立ち位置の変化

どう考えても端から見たら怪しい人物なのに、どんどん信頼されて臨時教員という職まで

ゲットする主人公。村の中での存在が大きくなるにつれて、犯人との距離も近づいていく

ところとかドキドキします。

 ③深まっていくストーリー

前巻ではまだ、自分のいる時代、家族たちの様子を知るだけで精一杯で、ガバガバな

探索や犯行阻止工作をしていた主人公に対し、今巻では冒頭ではまだ主人公を怪しむ

父と、信じ切ってる佐野家。疑い深すぎるような扱いを受けますが、割と当然の反応です。

from ジョジョの奇妙な冒険 2巻

主人公は客観的に見たら行動と言動が怪しすぎます。

そして当然のように完全に警察にマークされる心。

おそらく今後も犯行阻止に奔走しながら、さらに疑いをかけられていく展開が

予想されます。

犯人視点では、身近な人物と思われる距離感の中にいますが、おそらく新聞配達の兄さんでは

ないでしょう。それにこの時点で疑われる人はそのうち死・・ゴホンゴホン

犯人の話し方はかなり子供っぽい感じですが、これも単純に鵜呑みには出来ません。

それから心が持つよげんのしょ新聞記事で、第一発見者がかすれて見えなくなっています。

うっすらと小学生のって見えますね。ただこれも第一発見者は犯人っていう予測に対して

のミスリードの可能性あります。この第一発見者を疑って追ってみたら、殺されてた的な。

今のところ父はシロの可能性が限りなく高まっていますが、確定ではありません。

心が現在の父に起きたことを、本人に話す時がきたらまた変わりそうです。

 手がかりまとめ ※18/01/12追記

○子どもたちと共に行動しているし、元議員も知ってるようなので犯人は、身近な人物の中に

いる(可能性が高い)

○テープに残している声の口調は子供っぽい

○テープでの思考の展開の仕方からして、犯人は怨恨などの理由で犯行をするのではなく、

単にネジの外れたサイコパス(ただし、そうなった理由は手がかりになるかもしれません)

○主人公のことは知らなそうなので、この時代の人間と思われる(当たり前といえば当たり前

ですが

勿体ぶってかすれてる第一発見者は小学生

犯人扱いされてた父と過去で共闘して犯人を追い詰めるという展開は熱いんですけどね。

少しずつ未来は変わっているように見えますが、「JIN」のように結局起きることは起きて

しまうのか。また、心は元の時代に戻れるのか、それとも「ジパング」のような結末を迎えて

しまうのか。

現時点でまだヒントは少ないですが、今後も考えながら読んでいきたいと思います。

番外編:今回の注目シーン

心が臨時教員として担当になったクラスの子で

将来の夢はディオを倒すこと

と、今すぐチベットの山深くに留学した方が良さそうなことを言う生徒がいました。

当時の小学生で1部が人気あったかどうかについても追求していきたいと思います。

彼には生き残ってほしいですね。

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