[おすすめ紹介]「原:日向夏、画:ねこクラゲ、構成:七緒一綺/薬屋のひとりごと 1巻」あらすじと感想

作品・作者に関して

薬屋のひとりごとは、小説家になろう

サイトで生まれた作品で、本作は

そのコミカライズです。

原作は日向夏先生で、コミカライズは

異例の作画2パターンで連載されており、

今回取り上げる、ねこクラゲ先生による

ビッグガンガンVer.と、倉田三ノ路先生に

よるサンデーGXVer.があります。

両方にシナリオ上の違いはなく、単行本も

ほぼ同じペースで出ています。

そして、次にくるマンガ大賞2019

コミックス部門で1位を獲得。

もうすでにヒットしている同作ですが

更なるステップとして映像化などが期待

されています。

 

 

女主人公・猫猫の異端さ

 

主人公である猫猫(マオマオ)は、

毎巻の表紙の美少女感からは想像が

できないほどに

 

性格が悪いです。

 

いや悪いというのは語弊があるかも。

生まれた境遇や環境のせいもあり、

かなり強かで大抵のことには動じない

めちゃめちゃクールな性格です。

他人の厚意や親切に対しても冷静に

ドライに受けますし、物事もテキパキ

と判断してこなします。

今作のような舞台で女性主人公だと、

十中八九か弱い女の子な性格になるの

ですが、猫猫は鋼のメンタル

なので、同僚からの陰湿な行為に

対しての対応にはスッキリしますし、

イケメンたちを振り回す様も

面白いです。

とにかく10代の女の子主人公

としては異例のキャラクターなのです。

 

オマケにもう一つ、とんでもない趣味

というかもはや性癖?も持っている

のでこれは是非読んで確かめてほしい

です。

 

 

魅力的な舞台設定とキャラ

 

この作品は一般的な「なろう小説」

とは違って、舞台設定が狭く深い

内容になっていて、そこで展開される

ドラマが中心の作品です。

基本的には中国の王朝時代がモデル

だと思いますが、起こることは全て

宮廷内の出来事です。

そして登場人物もほぼ全てその中で

生活する人々です。

絞られてる分、キャラ設定もみんな

深くされているし、高貴な位が多い

割に人間臭いので、とっつきずらくも

ない世界になっています。

 

そんな中、猫猫とほぼ同等に活躍するのが

壬氏

彼は超絶イケメンでモテモテな宦官

というキャラ。でもそんな彼に対して

とにかくクールで全然なびかない

猫猫との関係性の変化もこの作品の

魅力で、彼以外も宦官や妃も、誰を

とっても印象的なキャラしてます。

 

 

まとめ

 

この作品は、まずしっかりと

固まった舞台設定と、限定された

空間と登場人物で展開される、

宮廷内で起こるドラマやミステリー

を描いている作品です。

 

作品の魅力は、なんといっても

主人公猫猫の、ステレオタイプから

大きく逸脱した性格とメンタル。そして

これまた魅力的な登場人物が振り回されたり

動かされたり、影響されたりしながら、

ブレないながらも、

主人公自身も色々なことを学んでいく

ストーリーです。

そしてもうひとつ、作画のねこクラゲ先生の

画の、女性の美しさ、ギャグ画の時の可愛さ

なども読む楽しさをかき立てる要因に

なっていると思います。

 

ヒーロー文庫の大人気タイトル『薬屋のひとりごと』が、待望のコミカライズ! 中世の宮中で下働きをする少女・猫猫(マオマオ)。花街で薬師をやっていた彼女が、帝の御子たちが皆短命であるという噂を聞いてしまったところから、物語は動き始める。持ち前の好奇心と知識欲に突き動かされ、興味本位でその原因を調べ始める猫猫の運命は――…!?

 

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ブログ主
りかるど

ブラジルのサンパウロ生まれ。5歳で日本へ。
小中高大卒業後、書籍業界へ就職。現在はフリーでブログ運営などネット中心に活動中。趣味は漫画、スポーツ観戦、音楽ライブ、お笑い等。

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