作品・作者に関して
タイトル：Dr.STONE
掲載雑誌：週刊少年ジャンプ (2017- )
作者：原作:稲垣理一郎 作画:Boichi
代表作 稲垣→アイシールド２1
Boichi→ORIGIN
あらすじ
一瞬にして世界中すべての人間が石と化す、謎の現象に巻き込まれた高校生の大樹。数千年後──。目覚めた大樹とその友・千空はゼロから文明を作ることを決意する!! 空前絶後のSFサバイバル冒険譚、開幕!!
その中でも一番有名な作品は村田先生
作画のアイシールド２１で、元々は
ビッグコミックスピリッツで描いて
いたのが、この作品から週刊少年
ジャンプに移籍しました。
Boichi先生は、もともと母国である
韓国での活動をしていたところから、
サンケンロックの連載から日本での
活動を開始し、数々の連載を経て、
本作が週ジャンでの初連載作です。
Dr.STONEは、
次にくるマンガ大賞2018入賞や、
第64回小学館漫画賞受賞など
数々の賞を受賞しながら、2019年
にはアニメ化も果たしました。
おすすめポイント
未来でサバイバル
本作は、突然人類全てが石化して
3000年以上経ってから目覚めた
少年たちを中心に描かれています。
その間人間はいなかったため
未来でありながら地球は人類登場
以前の状態まで巻き戻っています。
そこで、限られた資源を使って、
なんとか生きる術を見つけていく
サバイバル要素が、まず本作の
醍醐味です。
特に序盤は電気も武器も何もない
ところからスタートなので、
サバイバル知識を学ぶという意味
でも楽しめます。
ものづくり
そして、この作品最大のおすすめ点が
ものづくりです。
この作品が他のサバイバル作品と大きく
違うのは、その時代に合わせて生きて
いくだけでなく、あるものを駆使して
現代の技術・科学に近づけていこうと
するものづくり要素です。
主人公の千空は、高校生にあるまじき
膨大な知識量を持って、次々と科学文明を
復活させていきます。
文明が発展していくので、当然その行程も
どんどん複雑化していくのですが、それを
チャート式で表現していてゲーム好きや
理科好きの心をくすぐります。
今当たり前にあるテクノロジー、装置が
どういう原理で、どういう素材で成立して
いるかを学ぶこともできるので、
サバイバル知識同様に、読んで勉強する
ことも出来ます。
サクサク進むハイテンポ
この漫画の特徴の３つ目は、そのテンポの
早さです。まるで現実の科学の進歩の
ように目まぐるしくストーリーが展開して
いくので中だるみとは無縁です。
実際にはもっと時間がかかっている部分も
一気に進めながら進行していくことで、
テンポが早まっていく流れなのですが、
それでもあっさりしすぎないのは、本作が
ちゃんと失敗も描いているからです。
新しい発明に移る時に、必ずといっていい程
最初は失敗を繰り返します。
そういうトライ＆エラーの上に成功が成り
立っていることもちゃんと見せているから
つまらなくならないし、より発明と進歩に
深みが増します・
１巻感想・まとめ
勉強に対してワクワク出来た頃を
思い出させる作品です。
１巻ではプロローグが描かれますが、
あくまで千空の親友、大樹のであり、
千空のプロローグは、のちの巻で
登場します。
大樹が目覚めた時には既に千空は
目覚めており、何故先に目覚める
ことが出来たかの説明で大抵の
読者はぶっ飛ぶと思います。
ある意味ジャンプ漫画史上で１番
頭おかしい主人公なんじゃないか
と思わせるインパクトがあって
面白いです。
１巻のほとんどは、まだ科学とは
程遠い原始生活が中心ですが、
最後の最後に、いきなり色々飛び
超えた科学の発明案が出てくる
ので予想を上回る期待度を残して
終わるあたり、上手いです。
１巻に限らず、この作品は度々
文明の現状から何段も飛び越えた
ものをいきなりぶち上げてきて、
そこに胸躍らされるので、これも
大きな魅力ですね。
そして作品の最終到達点は、人類を
全て石化から戻すことと、何故石化
させられたのかの謎を解くこと。
あくまでファンタジーではなく、
全て科学で証明していくこの作品
ならではのアプローチと謎解きが
期待出来ます。
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