[おすすめ漫画] キャラクターがとにかく魅力的!DAYSの3つのおすすめポイント「安田剛士 / DAYS 1巻」作品紹介と感想

作品・作者に関して

タイトル:DAYS

掲載雑誌:週刊少年マガジン (2013~)

作者:安田剛士(やすだ つよし)

代表作→Over Drive (2005-2008)

   →一瞬の風になれ(2008-2010)※原作:佐藤多佳子

         →振り向くな君は(2010-2011)

あらすじ

少年たちは全力で、笑い、泣き、走る!! 心をジンジン刺激する! 激熱サッカー漫画!! ――何のとりえもない、特技もない。けれど人知れず、熱い心を秘めた少年・柄本(つかもと)つくし。孤独なサッカーの天才・風間陣(かざま・じん)。嵐の夜、交わるはずのないふたりが出会ったとき、高校サッカーに旋風を巻き起こす、灼熱、感動、奇跡の物語が幕を開ける!!

安田先生は、初連載のOverDriveから

アニメ化をするなど、スポーツ漫画で

常に成果を出し続けていて、宮本恒靖の

半生を描いた作品からサッカー漫画の

執筆を始め、今作は実質的に3作目の

サッカー漫画です。

 

本作もアニメ化を果たし、講談社漫画賞も

受賞し、スピンオフ作品のDAYS外伝も

スタートするなど、人気作です。

OverDriceもそうですが、人間ドラマが

魅力的で、その場面場面でキャラクターに

焦点が当たるのが魅力です。

 

おすすめポイント

 

・主人公・つくしに才能がない
・異色のキャプテン
・チームメイトが主役属性渋滞

 

主人公・つくしに才能がない

主人公の柄本つくしは持って生まれた身体能力や

特殊技能は持っていません。

 

 

体格に恵まれているわけでもなく、スピードだけは凄いとか、

初めから持久力モンスターとかでもなく、

 

ママチャリで競技者と接戦した後に

数ヶ月で日本一になったりもなく

 

丘の上から1キロくらい先にありそうな

距離のライバルの家にボールを蹴り込んだり

もなく、

 

つくしは基本フィジカル面もテクニック面も

何も持っていません。

 

そこからとにかく努力のみで、サッカーに力を

入れてる聖蹟の中で自分の位置を確立して

いきます。性格的には

「ジャイアント・キリング」の椿に近いかも

しれませんが、

 

彼みたいにゲームの主役になる派手さも

ないです。

だからこそ、つくしのストーリーというより

聖蹟のストーリーとして読めるのが面白いです。

 

異色のキャプテン

 

特に私がこの漫画を好きになった理由です。

部活漫画のキャプテンというと、

 

こういう怖い人とか、

 

 

 

寿司屋に顧問と間違われるとか

 

やっぱり威厳やまとめる貫禄のある人

規律を守る真面目な人が一般的です。

 

ですが、聖蹟のキャプテン水樹寿人

 

 

まさかの天然キャラです。

 

教えを請おうとアドバイスを求めると、

「足はもっとヒュポーンって感じだよ!!」

とか、真剣なシーンで握手の出す手を間違えたり、

緊張してるわけでもなく噛んだり

言葉選びを間違えて笑われたりします。

 

それでも

 

やる時はやる、メチャクチャ格好いいです。

絶対的エースなんです。

鹿島に内定もらってるハンパない人です。

 

普通はこういうキャラは、役職なしの

主人公であったり、主将がコントロールに

苦戦したりするものですが、彼がキャプテンです、

皆が天然な言動や行動にはツッコミ

つつも、その背中に付いていくという

形がとっても良いです。

 

私自身もこの作品で1番好きなキャラです。

 

チームメイトが主役属性渋滞

 

最後にあげたいのは上記2人以外の

チームメイトたちです。

つくしがサッカーを始めるきっかけとなった

風間くん

典型的なテクニシャンで気まぐれ、

キャプテン水樹とはまた違った角度でつっこまれ役。

1年生ながら全国レベルが

驚くプレーを連発するキーマン。ちょっとだけ

暗い過去持ち。

 

さらには大柴

彼は才能は確かだけど、それ以上に

ビッグマウスが先行するタイプで、

試合中もチームメイトに対して

ライバル心を燃やし暴れる、トラブルメーカーです。

例えるならスラダンの桜木花道っぽいです。

実は金持ちという意外性では遠くかけ

離れていますが(笑)

とにかく派手に点取って目立ちたい大柴が、

自分の役割に気づき、潰れ役やポストなど、

フォーザチームへ成長していくところも、

この作品の面白いところです。

 

この他も控え含めて個性の設定が

しっかりしていて、これは近年のスポーツ

漫画でよく見られるようになってきた形

ですが、DAYSはそれをやりすぎなくらい

やっていて、特に聖蹟レギュラー陣は、

ほとんどがスポーツ漫画で主役張れるような

性格や生い立ち、特性を持っているのです。

 

1巻感想・まとめ

 

DAYSは1巻から泣けます。

普通のスポーツ漫画の1巻って、

大抵は主人公の才能の一片が

見つかったり、ポテンシャルの高さに

誰かが気づく展開があるのですが、

前述した通り、つくしは才能ない

ので、そんな展開はありません。

ひたすら彼の直向きさと純粋さだけです。

 

 

それによって主人公自身が成長していく

こと以上に、チーム全体の意識が上がっていく

という、この作品を通して続いていくプロセスが

すでに1巻で出ているというのが魅力的です。

 

 

そして読み進めたあとで、あらためて読むと

その変化を感じ取れて更にグッときます。

 

 

この言葉なんて、聖蹟1年軍団のその後の

変化を知ってから見るだけで泣けますからね。

 

とにかくサッカーの才能がない主人公が

仲間の感情を揺さぶってチームを勝たせる

という特殊さが最高に熱くなれるのが

DAYSという漫画です。

 

少年たちは全力で、笑い、泣き、走る!! 心をジンジン刺激する! 激熱サッカー漫画!! ――何のとりえもない、特技もない。けれど人知れず、熱い心を秘めた少年・柄本(つかもと)つくし。孤独なサッカーの天才・風間陣(かざま・じん)。嵐の夜、交わるはずのないふたりが出会ったとき、高校サッカーに旋風を巻き起こす、灼熱、感動、奇跡の物語が幕を開ける!!

 

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りかるど

ブラジルのサンパウロ生まれ。5歳で日本へ。
小中高大卒業後、書籍業界へ就職。現在はフリーでブログ運営などネット中心に活動中。趣味は漫画、スポーツ観戦、音楽ライブ、お笑い等。

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