[おすすめ漫画] 人類の歴史を股にかける壮大な物語 不滅のあなたへ3つのおすすめポイント「大今良時 / 不滅のあなたへ 」作品紹介と感想

作品・作者に関して

タイトル:不滅のあなたへ

掲載雑誌:週刊少年マガジン (2016- )

作者:大今良時

代表作→マルドゥク・スクランブル (2009-2012)

   →聲の形 (2013-2014)

あらすじ

何者かによって“球”がこの地上に投げ入れられた。その球体は、情報を収集するために機能し、姿をあらゆるものに変化させられる。死さえも超越するその謎の存在はある日、少年と出会い、そして別れる。光、匂い、音、暖かさ、痛み、喜び、哀しみ……刺激に満ちたこの世界を彷徨う永遠の旅が始まった。これは自分を獲得していく物語。

大今先生は、聲の形で入選したものの、題材の

問題ですぐ連載にいたらず、まずは原作ありの

作品で連載デビュー、その後に連載開始した

聲の形が大ヒットし、アニメ映画化を果たし、

これが連載3本目です。

不滅のあなたへも、講談社漫画賞を受賞する

など、続けてヒットしており、こちらも

2020年のアニメ化が決まっています。

 

おすすめポイント

・火の鳥の再来?
・外も中身も成長する主人公
・各時代のドラマが面白い

火の鳥の再来?

不滅のあなたへは、主に1つの視点から

世界の成り行きや、人類の変化を見ていく

作品です。

なので、舞台は何度も変化していき、

その都度の物語の登場人物は変化して

いきます。

この形式は過去にもあって、一番有名な

作品でいうと火の鳥です。手塚治虫先生の

傑作で、こちらは更に高度で、時代が一巡

したり前後したりするんですが、

いくつもの物語を、火の鳥が傍観者として

時には関わりながら入れ替わっていきます。

 

 

不滅のあなたへが違う点は、そのそれぞれの

物語の中心に主人公がいるという点です。

 

 

外も中身も成長する主人公

 

主人公が物語の中心にいることによって、

起こる違いというのは、彼が傍観者では

なく、関わっていくことで成長していく

ところです。

 

主人公(後の通称フシ)は、最初はただの

球として、この世界に投げ込まれます。

 

それが石やコケと変化していき、オオカミ

と、生物に変わり始める辺りから人との

関わりが強くなり、変化していきます。

 

 

条件付きで彼は自由自在に姿かたちを

変えることが出来、そして不死身です。

 

 

フシは、共に過ごしその人生を見ていき

亡くなった者に姿を変えていくのですが、

感情や人間について学んでいき、自分の

存在理由や目的が何なのかに苦悩・葛藤

しながらまた、前に進んでいきます。

 

そうした成長過程を、我々読者が傍観者と

なって見ていくのがこの作品の面白さです。

 

各時代のドラマが面白い

各時代のドラマを淡々と渡っていくのでは

なく、ガッツリ関わっていく物語は、どれも

それ単体でも1つの作品として成り立つ程の

質の高さで、読み応えがあります。

 

 

描かれるテーマも変わっていくので、

読む人それぞれに好きなストーリーが

違ってくると思います。

私はフシが無二の親友を得る

タクハナ編が好きです。

 

 

1巻感想・まとめ

1巻はまだ、フシにとっては原始期です。

これを初めて、1巻から読み始めた時は

もっと小さな規模のお話かと思ってい

ましたが、読み進めていくと、この段階

では想像できないほど壮大な物語な事に

少しずつ気付いていって、私は「凄い

作品を読んでいるかも・・」という気分に

なっていきました。

 

これを書いてる段階ではまだ1章が終わった

ところですが、おそらくもっともっと大きな

作品になっていくと思います。

 

そのため、読むなら早めに読み進めていくのを

おすすめしたいです。

 

何者かによって“球”がこの地上に投げ入れられた。その球体は、情報を収集するために機能し、姿をあらゆるものに変化させられる。死さえも超越するその謎の存在はある日、少年と出会い、そして別れる。光、匂い、音、暖かさ、痛み、喜び、哀しみ……刺激に満ちたこの世界を彷徨う永遠の旅が始まった。これは自分を獲得していく物語。

 

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ブログ主
りかるど

ブラジルのサンパウロ生まれ。5歳で日本へ。
小中高大卒業後、書籍業界へ就職。現在はフリーでブログ運営などネット中心に活動中。趣味は漫画、スポーツ観戦、音楽ライブ、お笑い等。

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