[おすすめ漫画] 終末世界の冒険!鍵つきテラリウム3つのおすすめポイント「平沢ゆうな / 鍵つきテラリウム」作品紹介と感想

作品・作者に関して

タイトル:鍵つきテラリウム

掲載雑誌:COMICメテオ (2019- )

作者:平沢ゆうな

代表作→僕が私になるために (2016)

         →白百合は朱に染まらない (2019)

あらすじ

人類が衰退し、荒廃した世界――。生き残った数少ない人類は、【アルコロジー】と呼ばれる完全環境施設でのみ生きることが許されていた。しかし【アルコロジー】の機能は少しずつ低下し、人類は確実に滅びの道を辿りつつある。“調査技官"のチコとその弟のピノは、世界崩壊の原因を探す旅をしているが、ある日、ひとりぼっちで稼動し続ける医療ロボットに出会い……?少女とその弟が紡ぐ、終末冒険ファンタジー。

平沢先生は「忘レソコナイ」が、

ちばてつや賞奨励賞を受賞し、自身の

体験を元にした僕が私になるためにで

漫画家デビューし、本作は読切などを

除けば3作品目です。

 

鍵つきテラリウムは、各種賞レース

でもランクインやノミネートし始めて

おり、今後は更なる注目度アップが

期待されます。

 

おすすめポイント

・終末世界
・未来ファンタジー
・冒険とアクション

終末世界

あらすじ最後にもある通り、本作は

終末でありファンタジーであり冒険

でもある複合的な作品です。

ただ舞台が終末世界で、出てくる

設定はそれが前提になっている事が

多いので、要素として一番強いのは

終末だと思います。

 

アニメ化もした少女終末旅行と舞台は

似ていて、外の世界とは隔離された

アルコロジーという空間で生きる人々や

ロボットが描かれています。

 

 

それが主人公の職業から、人類がどう

いう歴史を歩んできたかにいたるまで

滞りなくしっかり設定がされているのが

この作品の良いところで、ここがぼやけ

ると、世界観をイメージしづらくなり

ますが、鍵つきテラリウムは「こういう

世界があるんだ」と想像させてくれる

面白さがあります。

 

 

ファンタジー

主人公のチコは、調査技官という

この世界固有の職業者として、弟の

ピノと共に活動をしています。

 

しかし弟のピノは彼女とは違い、

ロボットの姿をしています。彼が

何故今の姿になっているかは、作中

ではまだ正確には語られません。

 

 

それから本作は、現代からすぐに

人類が滅びた世界ではなく、かなり

発展した後に滅びているため、

テクノロジーは今より遥かに進んで

いて、その中でも色々な年代の技術や

ロボットが登場します。

 

 

生き残っている人間だけでなく、

そうしたロボットにも様々なドラマが

あるのがこの作品の魅力です。

 

冒険

彼女たちは、アルコロジー内の

ブロックと呼ばれる様々な色を

した区画を渡り歩いていきます。

誰もいないところもあれば、人が

大勢住むところもある。そして

中には侵入者を排除しようとする

ロボットもいたり、崩れた箇所の

移動などで、アクションシーンや

バトルシーンも登場します。

その描写がこのジャンルでは異例な

本格さで、特に後に出てくるバトル

シーンはビックリすると思います。

 

 

1巻感想・まとめ

完成度高いです!

舞台設定もしっかりしているし

1巻では主に2体のロボット

との出会いがあるのですが、

どちらもドラマが詰まっていて

泣ける話です。

 

 

好奇心が強くどんどん前進して

しまう姉と、それを諌める弟の

通常パートのバランスも良いし、

ブロックが変わる度に出てくる

施設や、コロニーごとに違う

生活空間の風景はとても美しい

です。

 

 

それでいて、アルコロジーの

外がどうなっているか、中で

何が起こり、チコたちの母親、

ロボットになってしまったピノ、

彼らは何があったのかの謎も

多くて、1つ1つの話も大枠も

面白いです。

 

ドラマもミステリーもアクションも

期待以上に完成度の高い終末冒険

ファンタジー、鍵つきテラリウム、

おすすめの1冊です。

 

人類が衰退し、荒廃した世界――。生き残った数少ない人類は、【アルコロジー】と呼ばれる完全環境施設でのみ生きることが許されていた。少女とその弟が紡ぐ、終末冒険ファンタジー。

 

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ブログ主
りかるど

ブラジルのサンパウロ生まれ。5歳で日本へ。
小中高大卒業後、書籍業界へ就職。現在はフリーでブログ運営などネット中心に活動中。趣味は漫画、スポーツ観戦、音楽ライブ、お笑い等。

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