[ネタバレあり] ブラド公が提案する斬新な帽子落とさない方法「ヴラド・ドラクラ 3巻」感想

メフメト2世

執拗に相手の心を戦法で遂にアルブも

潰したヴラド。

散々暴れてやりたい放題してきた割に

アルブの最後はあっけなかったです。

 

いよいよこれで国内の反乱分子はほぼ

狩りきったと思ったのも束の間で、

メフメト2世が圧力を強めてきました。

難攻不落のコンスタンティノープルを

落として、ローマ帝国を完全滅亡に

追いやった化け物です。

 

彼との小さい時のエピソードは良かっ

たですね。2人とも全く14歳に見えない

けど。ヴラドがオスマンでメフメトの

右腕というifストーリーにも少し興味が

わきました。

 

幼い頃には人質に取られて、即位する

頃には内乱状態で、ようやくまとまり

始めたと思ったら、今度は最強クラスの

外敵が迫ってくるって、ヴラドがここ

まで人生ずっとハードモードとは思い

ませんでした。

 

 

奥さんとの駆け引き

普通は恋の駆け引きをする奥さんと

政治的な主導権争いの頭脳戦を

展開するのがヴラドらしい気が

しますが、本当この作品は戦よりも

謀略との戦いが多いですね。

 

もちろん彼が女性に心開くとは思って

ませんでしたが、粛々と彼女のスパイ

活動を逆に利用するのは頭脳と冷徹さ

が飛び抜けてます。

 

反乱を即潰されたダネスティに自分で

自分を埋める穴を掘らせるシーンが

ありましたが、ヤクザもの半グレもの

でよく見かける、この手法はこの時代

にはもうあったんですね。

 

次回からいよいよメフメトとの戦いが

本格的に始まりそうで、彼が超大国に

対抗するために取る伝説の手法の数々が

見られると思うと楽しみです。

 

 

串刺しチャレンジ

公の場で帽子を脱ぐ慣習がない

オスマンに対してのヴラドの

「帽子が落ちなくなる方法」の

伝授シーンが凄まじかったですね。

 

 

確かに脱げない

 

キングダムの桓騎と唯一互角に

渡り合えるヴラド様の今後の

活躍に期待です。

 

残虐の暴君か、国を護りし英雄か――。15世紀中期。南にヨーロッパを席巻するオスマン帝国、西に大国ハンガリー。ふたつの強国に挟まれた小国・ワラキア(現・南ルーマニア)にひとりの若き公が戴冠する。その名は、ヴラド三世。国内政治は貴族に支配され、外交は大国の情勢に左右される中、ヴラドは故国・ワラキアを護るため、その才を発揮していく――。“串刺し公”の異名を取り、ブラム・ストーカーの小説『ドラキュラ』のモデルとなったヴラド三世。その実の姿に迫る、歴史ロマン。

 

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りかるど

ブラジルのサンパウロ生まれ。5歳で日本へ。
小中高大卒業後、書籍業界へ就職。現在はフリーでブログ運営などネット中心に活動中。趣味は漫画、スポーツ観戦、音楽ライブ、お笑い等。

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