[おすすめ漫画] 人にも文具にも歴史あり。新しい文房具漫画!「藤原嗚呼子/きまじめ姫と文房具王子1巻」あらすじと感想

文房具と人を描く、文房具ドラマ、「きまじめ姫と文房具王子」

書いていきたいと思います。

あらすじと登場人物

"文房具"にまつわる、新感覚人間ドラマ!
京都の大学に講師として赴任した姫路かの子。
研究室が相部屋になると聞かされ、訪ねると…
そこには溢れんばかりの文房具の山が!!

なんと同室の男性講師・蜂谷皐月は超文房具マニア。
周囲の文房具に触ることも嫌がられ、
先が思いやられるかの子。

しかしかの子にも文房具にまつわる、
"胸疼く思い出"が…!?
身近な文房具と人生が交差する、新感覚ドラマ。

以上が公式のあらすじですが、要するに「普通の子が、文房具大好きな人達と接することで、

文房具のいろんな歴史や側面を通じて、学んでいったり成長していくお話です。

 

 

姫路かの子・・・この漫画の主人公。京都の大学講師として京都に来たが、文房具には

ほとんど興味がなく、自分が慕っていた教授から譲り受けた万年筆を見てもなんとも思わない

人。相部屋になった、文房具マニアの蜂谷皐月の影響で文房具の世界に入っていく。

 

蜂谷皐月・・・京都の大学で講師をする、一見爽やかそうな青年。だがその実、

超が付くほどの文房具マニア。文具布教中で、かの子も巻き込まれていく。

 

花瀬・・・大学生で、文部研究会の部長。元々は文具にさほど興味はなかったが、

蜂谷とある出来事がきっかけで知り合って以降、文具に目覚める。

特徴と魅力

特徴は勿論、文房具に関しての情報量です。

蜂谷先生は、型番を教えられただけで、その万年筆がどれだけ貴重なものなのかを

説明したり、対象となる文具の歴史についても詳しいです。

でも、ただただ知識が垂れ流されるだけの内容ではなくて、

あくまで、文具に興味のなかった、かの子に教える形での進行なので、

さほど興味がなくても、知識がなくても楽しめる内容になっていると思います。

↓みたいな、のりの豆情報とかもあります。関東と関西で使ってたのりが

違うそうです。知ってました?

 

他にもポストイットのお話とか、ノートの選び方とか、興味深い

エピソードが満載です。

個人的には小学生なんかが使う筆箱の歴史の下りは懐かしくて良かったです。

1巻の感想

出会い方からしても、序盤は文具に対して(というより文具マニアに対して)の拒絶感が

強い主人公・かの子ですが、少しずつ打ち解けていきます。

そのきっかけが、1巻冒頭の万年筆のくだりになるわけですが、

ここは少しグッとくるエピソードでした。基本的にこの作品は

文具の歴史や特徴を活かした、登場人物たちのドラマを描く内容になっていて

私の好きな「図書館の主」と、絵本が文具に置き換わってるだけで

少し似た雰囲気な気がしました。

 

だいぶ文具との距離が縮まったかの子が次巻以降、どう立ち振る舞うか。

そして1巻の中盤で、研究会から部活に文具部を昇格されるために、

部長が決めた、会の目標が達成されるのか、最後に勿論どういった

文具が登場するのか、今後も文具に興味の出てきそうなそんな作品でした。

「きまじめ姫と文房具王子1巻」無料購読

コメント

ブログ主
りかるど

ブラジルのサンパウロ生まれ。5歳で日本へ。
小中高大卒業後、書籍業界へ就職。現在はフリーでブログ運営などネット中心に活動中。趣味は漫画、スポーツ観戦、音楽ライブ、お笑い等。

りかるどをフォローする