[ネタバレあり] マクラエイギョに自信のあるアイドル「蟻の王 6巻」あらすじと感想

 

 マクラエイギョ

 

前回、龍太郎に敗れ、年末歌謡祭に軍団の

メンバーを出演させて、ドサクサに

紛れてリベンジをすることを決めた四郎。

今回は別の場面からスタートします。

 

 

ミハルが所属するアイドルグループの

アリスが、どこかの番組の

プロデューサーと会っているようですが、

 

 

汚ぇ白ウサギだ

 

冒頭から不適切な画ばかりが並ぶ

スタートですが、どうやらアリスが、

プロデューサーの命令によって

いわゆる枕営業でグループの

音楽番組への出演を勝ち取って

いる様子。

 

その魔の手は、アリスだけでなく、

メンバーのミハルにも迫っている

ようで、彼女にも打診が来るのですが、

 

 

「自信あります!!

マクラエイギョ!!」

 

こんな元気いっぱい言うワードでは

ありません。

 

よく意味も何も分かってなさそうです。

 

よく分からないまま、巻き込まれようと

しているミハルに、四郎たち軍団も

違和感に気づき始め、特にミハルを

好きな小鉢は、かなり心配の様子。

 

学校に行けば手がかりがありそうですが、

イジメを受けていた小鉢は、踏ん切りが

つきません。ところが四郎は、

 

 

一蹴。

 

なかなか酷な言い方に、坂水も猛反論。

しかし四郎は取り合わず。

結局1人で学校に行くことにした小鉢は、

長吉から、四郎の衝撃の過去を聞きます。

 

 

 四郎の過去

小学校時代の四郎は実は、家庭環境を

理由にかなりのイジメを受けていたと

いうのは衝撃。

 

それでも、メンタルの強さで、乗り

越えてきたから、小鉢にも、実体験談と

してああ言ったんでしょうね。

 

 

結果的に小鉢は、四郎の過去を知って

奮起しますが、なかなかイジメ

被害者には、刺さりづらそうな

エピソードです。

 

この時、アドバイスとして長吉が

小鉢に送ったのが精神論的な励まし

じゃなくて、ものすごく具体的な

戦闘技術論だったのは、

この作品らしくて好きです。

 

小鉢は不良達にリベンジを果たし、

四郎一行もミハルの救出に成功し、

この一連の流れで、小鉢は自信を

得ますが、冒頭でマクラエイギョを

強要してたおっさんは、

 

 

大切なモノを

失いました(物理)

 

ここの流れ、チョキンしないと二人共

死ぬという状況だったんですが、

映画「SAW」のラストを思い浮かべ

ました。

まぁこっちは、あっちが失ったもの

よりは無くても大丈夫なもの・・

なのか?

 

 

 感想

物語の進展的には、あまりなかった回

ですが、新生四郎軍団の初陣としては、

それぞれが持ち味を出していたし、

知略とか残虐性とか、四郎の純粋な

パワーとか面白いバランスでした。

 

歌合戦出場の大事なピースである、

ミハルの周辺を掘り下げたことで、

次巻以降もアイドルまわりが絡んで

くる可能性は高くなりました。

 

それから、極貧のため川で食料として

ウナギを捕ってるシーンがあり、そこで

四郎が、見事に一突きで獲物を仕留める

のですが、それが、マクラエイギョの

おっさんの大事な物を突き刺すシーンに

つながったりと、何気に事前に示唆して

いたのも、ギャグ展開なのに布石に

なってたのは驚きです。

 

 

更にこの布石のシーン自体も、

いじめられていた頃の四郎が長吉に、

小鉢と同じアドバイスを受けていて、

それを今も実践していることにも

繋がっていて、何気に深いシーン

なんだと若干

この作品に毒されてる気は

しますが、感心させられました。

 

日本の全てを牛耳る財閥の長・六道鬼三郎が死んだその瞬間、鬼三郎の隠し子である田舎ヤンキー・亜久里四郎の生活は一変!ナイフやボーガン、日本刀に拳銃と何でもアリのサバイバルバトルに巻き込まれて…!?最強ヤンキーVS国家権力! 前代未聞どころではないバイオレンスがここにある!!

 

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ブログ主
りかるど

ブラジルのサンパウロ生まれ。5歳で日本へ。
小中高大卒業後、書籍業界へ就職。現在はフリーでブログ運営などネット中心に活動中。趣味は漫画、スポーツ観戦、音楽ライブ、お笑い等。

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