[ネタバレあり] 『アイドルは宗教』を実際にやっていくスタイル「蟻の王 10巻」あらすじと感想

 No.1アイドル

 

9巻で中国の蟻の王の信頼を勝ち取った

龍太郎は、手引人のウルツを連れて帰国。

中国側の人間を連れて帰るということで

蟻の王は、日本は中国に付くと理解しました。

 

10巻のメインは四郎たち。歩く音波兵器の

ミハルが静流に引き抜かれてしまったことで

アイドル計画はふりだしに。

 

四郎がテレビ局の廊下を着ぐるみ姿で歩いて

いると、木更津ユータに遭遇。

続けて今度は現状No.1アイドルの佐倉千代

にも会います。彼女はユータにゾッコンの

ようで度々アプローチをかけているようですが、

例によって恋愛禁止でストップがかかっています。

それにしても

 

 

アイドルにしてはガタイ良すぎないか?

 

彼女の人気には2つの要因もあり、1つは

静流と父親違いの義姉妹であるということ、

2つ目は新興宗教の教祖の娘であるということ。

 

彼女は3年連続人気投票1位なのですが、

そこにはもちろんその宗教の組織票もあるようで、

彼女を抜くのは無理ゲーな状況。

 

現実でも専門家などからは、

「アイドルは宗教」とたびたび言われますが、

 

 

本当でした。

 

アイドルの生誕祭のポスターと思えない。

 

 

 生誕祭当日

 

四郎はまた奇策を思いつきます。

①やたら懐いてるユータを利用して、

その生誕祭に忍び込み、

②教祖に会って

③自分が神様になって

④信者を年末歌謡祭にぶつける

 

③で難易度の上がり方がえげつないですが、

四郎たちは知略(と腕力)で侵入に成功。

 

開祖様と会いますが、

 

 

まさかの長吉の知り合い。

四郎を長吉と見間違えているみたいですが、

どうもこの開祖は、過去に長吉に恩が

あったようです。

 

結局四郎は捕まってしまい、連行され、

体育館のようなところへ。

そこで何故か拘束されたままナマハゲ

格好にさせられ、その場にいた子供たちに

退治されることに。

 

 

どう見ても子供が取り扱ったらあかん武器も

交じる中、1人の女の子を騙して縄を解かせ、

最終的に子供たちを全員ぶん殴るという

主人公と思えない蛮行におよびます。

 

しかし、この大暴れによって、実はかつて

同じ養護施設にいた後輩が混じっていたことが

分かり、全員施設時代の四郎の武勇伝を聞かされ

ていたため、意気投合。

仲間を増やして教祖転覆を狙います。

 

一方、信者たちによって洗脳を施されようと

していたユータは、女性信者をターゲットに

 

 

逆に洗脳

 

この子すごすぎる。

 

ユータのおかげで味方は更に増えて

いきそうな情勢で10巻終了。

 

 

 感想

 

まさか芸能界から宗教に話が飛ぶとは

思いませんでした。

とはいってもそこまでヘビーなところでは

なくライトな話だったので、ここも勢いで

乗り切っていくのでしょう。

 

それにしても幼少期の四郎は頭がおかしすぎ

ますね。いくらアレな職員だったとはいえ、

頭のコブをかき氷機で削ろうとか、サイコパスの

発想です。

子供たちを普通にボコるところも含めて、

さすが蟻の王です。ほかの漫画ではやらないことを

やってのける。

 

気になったのが開祖と長吉の関係。途中で出てくる

絵本は明らかに開祖と長吉の話ですけど、この2人の

ことは次の巻で改めて出てくるのでしょうか。

 

この作品、今までほとんど書いてきてないですけど、

エピソードの最初の方に貼った細かい伏線をちゃんと

回収していくところが上手いです。

今巻でいえば、ヤンヤンのお尻のあざとかも。

 

オマケ

千代が歌う場面で、枕田は彼女の歌声を

 

 

と評しますが、

っていうことは、

 

 

あの憧れのライトを一瞬で破壊した名シーン

を実現可能というわけで、会場はこの後

地獄絵図になったかもしれませんね。

 

 

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りかるど

ブラジルのサンパウロ生まれ。5歳で日本へ。
小中高大卒業後、書籍業界へ就職。現在はフリーでブログ運営などネット中心に活動中。趣味は漫画、スポーツ観戦、音楽ライブ、お笑い等。

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