[ネタバレあり] 切り裂きジャックの過去が悲惨すぎる「終末のワルキューレ 6巻」感想

主人公属性の化身

予想通り、正義の神と極悪の人類の

構図になった両者の試合ですが、

そのまま変わらず今回も2人の立場は

同じでした。

今回の違いは2人ともルーツの掘り下げが

あったところで、まずヘラクレスの過去が

出てきました。

 

もう完全に主人公ですね。これまで

登場したキャラに、1人もそういうのが

いなかった事もありますが、主人公と

して、勝利・友情・努力の何ひとつ

欠ける要素のない、主人公属性の化身

のような男でした。

 

更にこれまで4000年人類滅ぼす計画が

先延ばしにされてきたのはヘラクレスの

おかげだったということで、絶対正義の

立場は変わりません。

っていうか試合前に、勝っても人類救済を

願い出るって言ってるしもうヘラクレスの

勝ちでも大丈夫なんじゃないかという

情勢です。

ただ、代償払う大技ぶっ放してるので、

勝っても願い出る前に死ぬ可能性もありそう

ですけどね。

 

 

悲しき過去

順調に正義ロードを歩んできたヘラクレスと

反対にジャックは、貧民街で娼婦の息子と

して生まれ、毎日ゴミを漁って食料を得る

という毎日。

それでも母親が自分を溺愛してくれたから

幸せに生きてこれたのに、その愛が自分では

なく、父親に向けられていたことだと分かり

「産まなきゃ良かった」の最悪ワードで

心が壊れ、母親を殺害にいたっていました。

 

なんだこの真逆な過去は

 

ヘラクレスは裕福では無かったけど、2人の

人生はまるでジョナサンとディオみたいな

正反対な人生です。

そういえばディオの部下にもジャックいま

したしね。馬の体の中に潜伏するとかいう

どうやったのかもやる意味すらもわからない

ことしてたけど。

 

人の感情の色が見えるという右目の特殊性に

よって、彼は殺人鬼になってしまうわけですが、

キレイな色を見たいという自身の願望と、

負の感情からの救済という歪んだ正義感から

連続殺人をしていたと思いますが、悲しいです。

 

知る由もないけど、ヘラクレスがジャックの

過去を知ったらどう考えるのか、どういう

言葉をかけるのか、ちょっと興味あります。

 

今回ヘラクレスが腕を切られ、圧倒的に追い

詰められてる立場ですが、おそらく最終的には

彼が勝つでしょう。ジャックを倒したとき、

彼への救いや救済の言葉があると思われるので

その辺が楽しみです。

 

5巻の感想では、ジャックによっぽどの生い立ちが

なければ・・と書きましたがよっぽどな生い立ち

でした。ただ今回もヘラクレス勝利の予想は

変わりませんでした。

 

 

その他

 

 

 

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ブログ主
りかるど

ブラジルのサンパウロ生まれ。5歳で日本へ。
小中高大卒業後、書籍業界へ就職。現在はフリーでブログ運営などネット中心に活動中。趣味は漫画、スポーツ観戦、音楽ライブ、お笑い等。

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