イブキ大活躍
前巻では、一気に食殺事件の真相に辿り着き、
そこにピナも巻き込まれ、ギャングスター
まっしぐらだったルイも、レゴシとの接触で、
本筋に再び絡み始めました。
今回ルイ編ではいろんな意味で、そんなルイの側近?
とも言えるライオンのイブキが躍動しました。
ルイが久々にハルちゃんとのイチャイチャ夢を見て、
覚めると至近距離に腰の低い百獣の王。イブキに
罪はありませんが、天国から地獄です。
ここで、裏市に新しい側面が。
基本的には肉食用の草食動物関連のものが
売られている裏市ですが、その逆も。
「威怪薬」と呼ばれる、肉食獣の素材から
作る眉唾ものの、健康薬があり、
それは肉食獣が、自分で自身のパーツを
売るパターンもあるようです。
ここが面白いポイントで、裏市では基本、
肉食>草食なのですが、
この威怪薬の店に限っては、草食>肉食にも
なっているのです。
草食の顧客がよりによって、オスワニのあの部分を
必要としたせいで、
悲惨な現場になりますが、
まだ18歳のルイには ということで、
イブキがルイの視界を手で遮ります。
やたら世話焼くなあと他のライオンが不思議がりますが、
実は、イブキも先程のワニのように、売られる立場
だったという衝撃の事実。ルイと境遇が似てると
いうことで、イブキは余計ルイの世話を焼いてたんですねー。
この後も、レゴシが中々会えない立場になったルイに
会うために、女装という謎の選択をした場面で、
「ブス女がボスに言い寄ってる!」と勘違いしたり、
2人が長く会話してるのを見て
「ストライクゾーン広っ!」て思ったり、
という爆笑シーンもあります。
レゴシとリズ
前巻で本格的な衝突は免れた、レゴシとリズでしたが、
今回はレゴシの方が我慢できない。
いつも通りにプーさんみたいな裸の大将みたいな、
のほほんキャラで過ごすリズに我慢できず
に突っかかる、それをピナが諌めるというパターン。
演じきれるリズに対して、圧倒的な差を感じた
レゴシはまさかの行動に。
食 虫
食殺をしたことがない事が要員の1つと考えたレゴシは、
蛾の幼虫を食べますが
ここが食レポのように、食感とか味とかを詳細に
2ページに渡って書かれていて、正直
二度と読みたくない2ページでした。
しかし打って変わって次のページでは、
レゴシ並の大きさの蛾の成虫が、レゴシに語りかけてきます。
「私を吐き出す気か?若造」
もちろん現実ではなく、レゴシの意識内の映像のようですが、
蛾の成虫ってこんな口調なのか・・。
ここで蛾との命の問答を終えたレゴシは、何故か
ずっと抜けたままだった体毛が復活。
元のレゴシの姿に戻りました。自分の中で考えに
前進があったのでしょう。
その後、ハルちゃんと会い、レゴシが意図せずより
縮まっていた2人の仲に驚きつつ、
決戦の決意を固めます。今回のハルちゃんは最高に
ヒロインしてましたね。
再び戦うレゴシとリズ。戦いの最中、
レゴシが思い出したのはじいちゃん。
ここでレゴシのおじいちゃんが初登場です。
やっぱり別種族でしたが、なんとトカゲ。
よってレゴシは爬虫類と哺乳類の
クォーターということが判明。
結局この場でも決着は付かず。ケリをつけるのは
大晦日にすることに。この場面やはり流石なのは、
リズは戦いが遮られたと判断するや、あっという間に
のほほんキャラに戻るんですね。
完全にサイコパスとかそういう類に見えます。
まとめ
今回は非常~~~に濃い内容でした。
ルイパートにレゴシパート、ハルちゃんも登場し、
サブストーリーとしてゴウヒンも活躍。
更にはピナのパートも。
ピナはリズに恐怖を感じるなど、人間らしさ(?)が
ようやく出てきた感じ。舞台の練習を通して、
気丈にリズに屈しない姿勢を見せた姿も好印象でした。
これからの成り行きが非常に楽しみな人物になりました。
BEASTARSは、序盤は犯人探しがメインかと
思われましたが、今は犯人とどう決着を付けるか、
に移行しているのが面白いですね。
リズに怒りは感じるものの、彼と対等になるために
何かは理解しようとするレゴシ。
誰かに理解してもらうのをほぼ諦めていたリズが、
彼に少しだけ期待をしたシーンもありましたが、
これがどう集結するか。
そしてリズとの決戦3日前のところで終わった10巻、
おそらく次巻で彼との決着を付ける、あるいは
その前に何かもうひと波乱あると思われますが、
仮に終わったら、この物語はどこに向かっていくのか、
それとも終わりに向かっていくのか、
非常に気になるところです。
予想としては犯人を倒したレゴシが本格的に
BEASTARの称号へと向かっていく事になるかなと思いますが。
個人的には、今回のゴウヒンとアイのエピソード
みたいに、動物たちの話はどれも外れがなくて、
まだまだ読み続けたいので続いていってほしいです。
コメント