クレイジーサイコおばあちゃん
むーんらいと仮面が助けたことで、
いったんは難を逃れた第8でしたが、
伝道者側は大体想定の範囲内。
それでも、今回の騒動によって
完全に孤立してた第8側に付く者が
ポツポツと出てきたようで、今後は
第8VSその他全部にはならなそうです。
元々内部を怪しんでドッペルゲンガーに
ついて調べていた火華の前に現れた人が
衝撃的。
シスタースミレ
見た目ただのおばあちゃんです。
なのに、秘密を知った火華たちに
「あなたたちはここで
生き埋めになってもらいます」
このシーンの何が怖いって、普通なら
正体がバレた敵って戦闘に入った途端に
豹変したり、今まで見せてない感情が
表面化してくるのですが、
シスターは終始平常心
普通のテンションで、日常会話の
ように、生き埋めにするとか、子供達は
実験台だったとか言ってます。
オマケに250年前に柱になったとかで
もはや何歳かも分かりません。
そして勿論鬼のように強いので、一緒に
来ていたカリム達は何も出来ず敗北。
寒くて震える現象で熱を発生させて、
それを使って超振動を起こし、更にそこに
アドラバーストを使って自由自在に地震を
起こすとかいう無茶苦茶な能力です。
なんかもう熱要素が少しでもあれば何でも
ありな能力バトルになってきてます。
大冒険がとんでも展開に
前半はかなり核心に迫るシリアスな
内容だったのに、後半は完全にギャグ。
アーサーの大冒険です。
騎士王なのにドラゴンに敗れて
落ち込んでるアーサーのために
ヴァルカンがオリハルコンを探す
冒険に出ようと提案します。
勿論ウソです。
それでもアーサーを立ち直らせる
ために、色んなとこに色々仕込んで
誘導していきます。
が、アーサーの妄想力はヴァルカンの
斜め下よりも更に複雑な方向に行って
しまい、アーサー一同は地下へ。
そこで彼らが出会ったのは
まさかすぎる人物
アーサーの両親
どんな展開!?
前の回想がこんなタイミングで
繋がるの!?
しかもこの23巻までかかって
ようやく辿り着いた世界の事実を
2人は普通に知っているという・・。
読み始めた時は閑話休題回かと
思ってたら、両親からガッツリ
本筋の話に合流していくという
大久保先生の凄い飛び道具が
炸裂しました。
感想
サイコおばあちゃんに、
アーサーファミリーと、かなり
濃い味付けのキャラばかりが
目立った巻でしたが、これで
だいぶ伝道者たちの狙いが
クリアになってきました。
人体発火は、ドッペルゲンガーに
よって引き起こされるもので、
ドッペルゲンガーどころじゃなく
アドラ自体が干渉しようとすると
起こるのが大災害。それに必要
なのがシンラ達。
みたいな話を
火華がとても分かりやすく
1ページでまとめてくれました。
あと前回謎の力を発動したアイリスも
柱だと分かり、それが力の秘密にあり
そうです。
こういう場合、ヒロイン枠としての
彼女をシンラが助けられるかどうかが
最後の局面とかにあるかもしれない
ですね。
そしてアーサーの両親。
回想では完全にクズ親でしたが、
何故アーサーを置いて父に
ついていったかの問いに母は
「子供はまた拵えれば
いいけど、
旦那は1人だから」
やっぱり
クズでした。
これを聞いてアーサーは
「さすが母上、賢明だ」
とか称賛してしまってるんで
すけど、彼は色々と人として
大事な部分が欠落してるようで
それが余計可哀想に映ります。
アーサー含めこのファミリーは
本当に全く人間らしさを見せない
ので、底が見えなくて不気味です。
作品内での立ち回り的にも、
どういう方向にも転びそうな危うさも
あって怖いですね。
アーサーは最後までブレないのか
もう少し人間らしい感情を見せる
時が来るのが注目したいです。
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