シンラVSアーサー、アーサーの過去
前巻で「一柱目」にアドラリンクされて操られてしまったシンラ。
アーサーとの一騎打ちとなってしまいます。
心に完全に付け入られたシンラは
主人公感ゼロになりました。
戦いの最中、アーサーは自分の過去を、急に語りだします。
両親が経営していたレストランが食中毒×火災のコンボで消失。
それがニュースとして取り上げられる中、アーサーは、御飯のために
父親を部屋に呼びに行きます。父親はただ寝ているのか凹んでいるのか、
帽子を顔に被せて布団に腰掛けています。
「おい最後の晩餐だぞ」
「家計は火の車が灰になったらしいな」
アーサー本人は自覚ないのでしょうが、全てを失った父親への、
強烈な皮肉の連打を浴びせます。
でもさすがに慣れている様子の父親は、父親の帽子の中を覗き込むアーサーに
「父さんは、この帽子の中に宇宙を見ていたんだよ」
と、適当なことを言います。
アーサーも被ってみると「父上の城が見える!」と更に雲行きの怪しい方向へ。
全力で乗っかった両親は、「さぁ舞踏会のはじまりだ」
と、ごはんと小魚だけの食事を前に、親子3人による現実逃避パーティーが始まります。
そして、目を覚ましたアーサーが目にしたのは
王位継承の知らせでした。
そんな、ある意味いちばん過酷な過去を背負っていたアーサーですが、
「その日から俺は騎士王になった」とスーパーポジティブなブレイン持ちでした。
決定打に欠く、2人の戦いでしたが「ヒーロー」へのこだわりを捨てた、操られシンラは
騎士へのこだわりを持ち続けるアーサーに、一方的にやられ追い詰められます。
「大事な人を守れ!騎士もヒーローも消防官もそういうもんだ!」
アーサーの言葉に、我を取り戻したシンラは、何とか「一柱目」を
追い出すことに成功。
しかし最後に残した「また新たな柱が生まれそうだ」の一言が引っかかります。
新しい力の持ち主、”インカ”登場
場面変わって、1人の少女と2人の少年が火事場に現れます。
リーダーは「インカ」という子で、火事が起きそうなところ、火が通るところを
予知、予見できるという能力を持っています。
彼女はそれを使って、火災の被害者から大金を得る代わりに、100%確実に助けるという
悪用にも程がある能力の使い方をしていました。
どうやらインカの能力発現は、2年前の大火災の時のようです。
彼女の力はすでに噂にもなっており、当然白装束も把握していたようで、
インカの前に突如現れ、連れ去ろうとします。
ここでインカは発火能力を発現。目の前に両端に「START」と「GOAL」と
書かれた1本の曲がりくねった線が現れ、それをなぞると爆破し、白装束の男カロンが
ひるみます。
その直後、シンラが現場に到着します。
「すぐに安全な場所にお連れします」
と珍しく消防官らしい事を言うシンラですが、
「スリルのない日常なんてごめんだよ」
とまさかの拒否されます。
そのまま白装束、シンラ、どちらをも拒絶して逃亡するインカ。
が、すぐ捕まり、シンラが助けようとするも
「私は生きた心地のしない場所で生きたいんだ!」と再び拒否。
2年前の事と能力のせいで、かなり深刻にこじらせているようです。
インカ以外にも各地に白装束と焰ビトが現れ、さらに鬼の焰ビトまで発生。
消防側の劣勢が続きますが、増援が到着。
反撃開始の様相に、シンラも太刀打ちできないカロン相手に「悪魔の型」を試そう
というところで終了。
感想
まずアーサーの過去が悲しすぎます。あの親子はあれで終わってしまうのでしょうか。
本人は事の深刻さを把握してないようでしたが、このままだとただの最悪な両親なので、
何かもっとまともな結末が起こって欲しいものです。
そして柱ですが、今回で1~5までが出揃っているようですが、まだあと3人未登場。
1.今回シンラに取り憑いたやつ
2.ハウメア(白装束)
3.ショウ・クサカベ(弟くん)
4.シンラ・クサカベ
5.※インカ ※確定ではない。
6以降はまだ発現していないってことでいいのかは、まだ分かりません。
こういうのを見ると、↓これをイメージしますね
おそらく彼らのように、全員集めると何か起こるよといった類ですが、
炎炎の場合は、陣営がバラバラなので展開が読めません。
インカも厨二病全開で、今後もの凄くめんどくさいかき回しをやっていく
ことになりそうで、一通り消防隊が出尽くしたところで、
今回の新展開では、まだまだ落ち着けません。
次巻では、シンラとカロンとの決着がつきそうですが、その先に
どういった発見があるか、期待したいです。
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