[ネタバレ]夏の大会、残酷な結末。マイナスからの再出発「なきぼくろ/バトルスタディーズ 13巻」あらすじと感想

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※13巻の内容が内容だけに、12巻までと違ってクソ真面目な感想になって

おりますのでご注意ください・・。

 不穏な終わりはそのまま現実に・・・

前巻で見つかったタバコの吸い殻。結局犯人は見つからなかったものの、

その一連の出来事に反応した男がいた。

1年鬼頭である。

「その手があったか」

親からのプレッシャー、厳しい練習に結果の出ない自分。

精神的に限界をとうに超えてしまっていた鬼頭は、やってはいけない行動に

出ようとします。

そんな鬼頭の動きを知らない、本戦メンバーは、これまで以上の猛練習に汗を流します。

そして強化合宿も終了し、部員達は親との面会に。

鬼頭の心中を知らない、鬼頭父は面会でこう告げます。

「ボルボ売ってきた」

息子が甲子園に行くことを支援するために、車を売ったと、

協力してくれてる人のために責任を持てと、あろうことか、

さらにプレッシャーをかけてしまいます。

そして遂に切れてしまった鬼頭は、七輪を片付ける狩野達のところに現れ、

まだ火が消えたばかりの七輪に両手を入れ泣きわめきながら

「野球したくない、殺してくれ 死にたい・・」

と話し、倒れこみます。

苦渋の決断

翌日、大阪予選の初戦に挑むDL学園。苦戦を強いられますが、狩野の大活躍で

初戦突破。意気揚々と寮に戻ってきますが、寮監もおらず様子がおかしい。

烏丸をはじめ3年3人が呼ばれ、どうやら鬼頭が事故ったらしいことが伝えられます。

詳しいことは話されないものの、部長のおかしな表情と反応に、ただならぬ状況を

感じた3人は、部員全員を集め伝えます。

「覚悟しておいたほうがいい」

その夜、あるニュースが流れます。

「DL学園の一年生部員が無免許、飲酒運転で事故。相手は腰の骨を折る重傷」

狩野が大活躍していた同時刻。

鬼頭は再び親と衝突し、全てのタガが外れてしまい、

全てを終わらせる一心で、事におよんでしまっていたのでした。

これにより部は決断します。

「今夏の大会 出場を辞退する」

リベンジを誓い、必死に頑張ってきた烏丸、金川たち3年の高校野球は突然

終わりを迎えてしまいました。

 新生DL学園の幕開け

予想外の形で、次の代に引き継がれたDL学園野球部。

次の主将に立候補したのは意外な男。

1年である狩野でした。

反対する先輩たちを説得し、指導者として残ることにした3年藤巻のアシストもあり、

狩野の主将は正式決定。

今までのDLを一新するための狩野の改革がスタート。

ところが矢先、鬼頭によってマスコミに暴露されていた、1年生ノートが

さらにDLの評価を下げ、SNSで猛バッシング。

狩野主将の船出は最悪のスタートになってしまいました。

季節は過ぎ、4月。ようやく対外試合が解禁され、ようやく狩野たち

新生DLの逆襲が始まったのでした。

 まとめ

人間を辞めた4番同士の戦いなど、ギャグ要素の強かったバトスタですが、

この巻で一気に色が変わりました。

正直1周目読んだ時は、境遇が境遇とはいえ、鬼頭に強い憤りを感じていました。

でも改めて2周目読むと、あまりにも特殊すぎる環境に加え、親の言葉の一つ一つが

高校生には重すぎる。

さらに面会場面の直後、花本の面会との落差が酷すぎて、責める気持ちは少し薄れました。

とはいえ、3年の無念さを考えると本当につらかったです。

相変わらず無表情が多い烏丸が、この巻では優勝に対しての思いを語る度に

表情が何度も崩れていました。

風呂で狩野に語るシーンは、2周目で思わず泣いてしまいました。

毎年のように、部員(しかも大抵レギュラークラスじゃない)の不祥事で、

大会の出場辞退をする高校が現れますが、ただただ不祥事のみがクローズアップされる

ばかりなことが多いように感じます。

勿論漫画の話ではありますが、リアルタイムでないにしても、当事者ともいえる。

なきぼくろ先生の書いてる作品です。

大会を楽しみにしていた部員達の辛さが少し理解できたように気がします。

この巻は、「そういえば”あの”PLをモデルにしてる作品だったな・・」と改めて思わせる

展開でした。

今後もPLの行く末を追っていくのだとしたら悲しすぎますが、狩野たちのDLは別の未来を

作っていってほしいと思わせる13巻でした。

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