[ネタバレあり] 非番出勤になっても、悪夢見せられてもくじけない炭治郎の心の強さ「鬼滅の刃 7巻」あらすじと感想

あらすじ

 

訓練を無事終え、長くとどまる理由も

ないため、炭治郎たちはしのぶの屋敷を

後にします。

その際、隊員たちに挨拶をしていきますが、

スケコマシの才能をヒノカミ神楽以上に

使いこなして去っていきます。

 

汽車に乗り込んだ炭治郎たちは煉獄に

遭遇。そこで汽車は鬼の出現スポットで

あることと、指令で乗り込んだことを

知ります。結果的に非番なのに出勤

なってしまった炭治郎たちは、いきなり

鬼の血鬼術で眠らされます。

 

6巻でパワハラに打ち勝ち、無惨に命じられ

ていた鬼は、術そのものではなく、誘惑で

人間を操っていました。

彼は眠らせた相手に夢を見せ、その間に操った

人を夢に侵入させ、心を壊してから倒すという

回りくどくも慎重な能力の使い手です。

 

それぞれ各々の理想とする世界の夢を見始め、

炭治郎もまた家族全員生きている世界の夢で

かつての暮らしを始めようとしますが、

途中で禰豆子のアシストもあり、鬼の攻撃に

気付きます。

夢の中で元の禰豆子にも会い、残りたい誘惑に

晒されますが、必死に断ち切り出る方法を模索。

夢の中の自分が死ねば戻れるはずと悟り、自害。

予想は当たり、元に戻った炭治郎は、眠り鬼を

発見。一歩進むたびに、救えなかった家族に

罵倒される悪夢を見せられ、その都度瞬時に

自害するという、常人なら最初の数回で発狂

するような地獄のシチュエーションを乗り越えた

炭治郎は鬼を斬りますが、本体はここにあらず。

 

汽車自体に鬼が介入していると知った炭治郎は

起きた伊之助と共に本体探しへ。

煉獄と禰豆子、寝たままの善逸が乗客を助けて

いる間に。先頭に鬼の首があることを発見。

汽車と一体となり、あらゆる角度から悪夢を

仕掛けてくる鬼に苦戦するも、伊之助に

助けられ、遂に最後の一撃を放ちます。

 

 

感想

 

この巻は炭治郎の心の強さが際立った

巻でした。でも、人間だった頃の禰豆子に

遭遇した場面は、炭治郎も辛くなって

読んでいても心が痛くなるようなシーンです。

強い強いとはいえ、辛いのを我慢して進んでる

のがいいです。夢の誘惑にケロっとして意に介さずに

簡単に看破出来てたら共感しづらいですしね。

弱い部分があることも隠さない炭治郎の描写好きです。

 

そして悪夢での罵倒に対しても、そんな事言うわけない

だろ!と家族への愛と信頼の強さ故の怒りは、色々と

欠落してるっぽい鬼には絶対理解出来ない強さでした。

炭治郎の夢の中に入ってきた人が完全浄化された場面、

風景自体の綺麗さもそうですが、自分と実質的に敵対

してる相手を自らの弱点に案内したりと、無意識下でも

聖人な炭治郎は本当強いです。

繰り返しになりますが、本当心の強さはジャンプ漫画の

中でも上位に入りそう。

 

あと無意識の領域に何故かいたのは善逸ともども笑い

ましたが、今回の伊之助は戦闘力以外の部分でも

頼もしく感じました。精神的にも炭治郎たちの支えに

なりつつありますね。

 

煉獄の強さも好きです。父親に酷い扱いを受けても

前向きに振る舞い、弟にも優しい。

長男キャラとして、兄にしたい1位は炭治郎だとは

思いますが、個人的には煉獄が1位です。

大正時代が舞台ということもあって、兄妹がいる

キャラクターが多くて、この作品は兄弟愛が

描かれることが多くて良いです。

 

 

その他

 

ここ、煉獄とか伊之助のとこに入ってた

女の子でもこんな目にあったのか気になります。

 

 

時は大正時代。炭を売る心優しき少年・炭治郎の日常は、家族を鬼に皆殺しにされたことで一変する。唯一生き残ったものの、鬼に変貌した妹・禰豆子を元に戻すため、また家族を殺した鬼を討つため、炭治郎と禰豆子は旅立つ!! 血風剣戟冒険譚、開幕!!

 

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ブログ主
りかるど

ブラジルのサンパウロ生まれ。5歳で日本へ。
小中高大卒業後、書籍業界へ就職。現在はフリーでブログ運営などネット中心に活動中。趣味は漫画、スポーツ観戦、音楽ライブ、お笑い等。

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