前の巻では、恭一をハメて真犯人に仕立てあげるために、
彼の目を盗みあの手この手で出来る限りの仕掛けをしていった哲雄。
最後に竹田に、恭一への大きな疑念を植え付けることに成功しました。
決着か?
哲雄が偽の証拠を重ねたことで、恭一を本格的に疑い始めた竹田。
更に、延人の部屋から、タレコミ(歌仙のフェイクメール)の通りの現金が出てきた
ことで、そのメールにあった恭一と延人の共謀論への疑いが更に強まり、
証拠が必ずあると考えた竹田たちは、恭一の反論を意に介さず、彼のマンションへ。
マンション前で窪と合流し、部屋で金庫を開けると、奥から紙袋が。
当然入れた覚えはない紙袋、中には、延人の骨。
これにより組員は恭一を犯人と断定。様々な疑問点は残るものの、
窪曰く、それも引っくるめてハメられたお前が悪い、と切り捨て。
疑いの晴れた(と思わせることに成功した)哲雄も開放され、ようやくこの物語も完結。
とはならず。
拘束されていた恭一が、隙を見てハリウッド映画ばりのアクションで、脱走。
そして脱走しながら、自分をハメたものの手がかりも、キッチリ探していく出来る男。
手がかりをもとに立てた、彼の推論もほぼ事実を当たっていて、その推論を
直接、哲雄に殺された延人の父、麻取に電話で話し、恭一は身を隠すため
野生帝国・群馬へ向かいました。
麻取との対面
零花の家で休んでいると、そこに麻取が。
恭一の話を聞いた上で、自分で判断をしたいということで、実際に
息子の殺害現場となったらしいところに足を運んだのでしょう。
哲雄はクローゼットに隠れますが、
鍵開け係に鍵を開けさせ、血の跡を探すため、前巻でも出てきたALSライトを使用。
そして殺害場所を特定し、泣き崩れる麻取。しかしここでうっかり
目と目が合う~
あっけなく存在がバレてしまった哲雄は
まさかの即土下座。
いろいろと疲れ切ってしまった哲雄は、ジタバタするのはもう止め、
自分の命と引き換えに家族を守ろうと考えますが、
勿論麻取がそんな願いに応えるはずもなく、家族全員殺害を予告。
自分の思惑から外れてしまった哲雄は、麻取に飛びかかりますが、
催涙スプレーで返り討ち。
が、見事なサマーソルトが(マグレ当たり)決まったところで、5巻終了。
まとめ
やはり完結出来ませんでした。やっぱりそう簡単には、
人殺して逃げ延びることは叶いません。
にしても歌仙が万能すぎる。哲雄解放後に、恭一宅への侵入に失敗したはずなのに、
何故紙袋を入れることが出来たのかの答え合わせパートがありますが、
ほぼ全部歌仙が1人でやってくれました。
演技や後始末、交渉までやってきた歌仙、
今回はとうとうスパイアクションまでこなしてしまいました。
もうそのうち、哲雄のピンチに空から現れて、敵をバッタバッタと
倒してくれそうです。
麻取との直接バトル、アゴにキックがクリーンヒットしてますが、
そのまま気絶して、再び逃亡劇になるのか、それとも部屋でもうひと悶着
あるのか、どう流れていくのか楽しみです。
それから逃亡に成功した恭一は、このままフェードアウトなのか、
また絡んでくるのか、その点も気になるとこです。
さすがに哲雄との共闘は無いですかね。
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