[ネタバレあり] 甲子園開幕!袂を分かったあの男も最後の打席に「バトルスタディーズ 21巻」 あらすじと感想

あらすじ

 

快苑との決勝で勝利し、甲子園出場を

掴んだDL。初めて練習のため甲子園の

グラウンドへ。狩野はに対して

甲子園をUSJに例えて、行くまでは

ワクワクが大きいけど、着いたら

限られた時間を楽しむために、真剣に

効率や遊び方を考え始めるものだと

言うことで、甲子園も閉園時間、

つまり決勝まで遊び尽くすことを

約束します。

 

翌日の開会式リハーサル、門松は

球児たちの中にある男を見つけます。

DLから逃亡し日難学園に転学した

毛利です。

彼に対し、逃げたことへの怒りと

共に、一緒に甲子園に来たかったこと

と、絶対に負けるな、という本音も

伝えます。

 

翌日の開会式では、観客席からは

暖かい言葉がかけられるなか、

狩野が滅茶苦茶な選手宣誓をした後、

悪天候だったのが虹が出たことで

「虹を呼ぶ男」と呼ばれるようになります。

 

そしていよいよ開幕。

初戦の祭美戦虹を呼ぶ男は全く当たらず

長野の代わりに出場した花本が本塁打を

放ち、その得点でそのまま初戦勝利。

 

幸先よく順調に突破するDLですが、長野が

輪に入れないでいる雰囲気。これを良しと

思わない狩野は、あえて長野を茶化し翌日の

練習からは元のいい雰囲気に。

 

そして今回はもう1人1回戦に挑む男が。

日難に拾ってもらった毛利は、当初はDLと

比べて和気藹々とした雰囲気に嫌気がさし

ていたものの、仲間の優しさにもやもや

していました。

それが最期の打席、タイムがかかり

宮崎代表のはずなのに、西郷どんにしか

見えないキャプテンに呼ばれ、入部当初は

日難側もDLから逃げてきた毛利を笑って

いたこと、それでも毛利の野球への直向きな

姿勢に打たれて変わっていき、甲子園に出る

ことが出来たこと、そして毛利の心中を全て

見抜いていた上で、自分らしくやれと告げます。

 

その言葉で吹っ切れた毛利は、思い切って

打ちにいき、運悪くアウトになってしまった

ものの、全力で諦めずに立ち向かった姿勢は、

チームメイトだけでなく、DLの元同士達にも

届きました。

2回戦、DLは予選で沈黙していた、毛利の元相棒

門松の活躍もあり、飛騨に圧勝。

3回戦への進出を決めました。

 

そしてDL側と同じく、過去のDL対横羽間の激戦を

見て甲子園を夢見た現在の横羽間のメンバーも、

彼らとの対戦を待ちわびています。

 

 

感想

 

その中にドラマはあったものの、描写としては

1回戦2回戦ともあっさり終わりましたね。

どちらかといえば、それよりも長野の扱いと

毛利が今回のハイライトだったと思います。

 

いくら花本に譲るというところまでいった

とはいっても、やっぱり目の前で、数日前まで

一緒に予選を戦ってた仲間が躍動しているのを

見ていたら、長野としてはああいう態度になる

のは仕方ないです。実力で落ちたならまだしも

実力ではドスタメンですからね。

 

でもそのままで甲子園の1ヶ月を過ごしても

嫌な記憶しか残らないしチームメイトにとっても

良くないから動いた狩野も流石です。他の部員も

扱いに困って触らぬ神に~状態でしたからね。

ただ監督として残ることを決めた藤巻に関しては

も長野も感じているように、まだ彼も入りきって

いないようなのでそこが気がかりです。

烏丸達がどこかのタイミングで来て、その辺りが

ハッキリしてくれると願います。

 

それから毛利の扱いは面白かったです。

一方的に「悪」として扱っても良いポジションだと

思いますが、逆に彼に勇気づけられるという展開は

熱かったです。門松の復活も嬉しいですしね。

DL学園を滅茶苦茶にしてしまった鬼頭に対しても

恨みつらみを言う部員もいないですし、この辺は

みんな立派です。

 

あともう1つ熱かった場面は、やっぱり校歌斉唱

ですね。観客席には泣き出す面々もいたり、

DL選手たちは、現実ならネットで叩かれそうな

無茶苦茶な歌い方してたり、実に彼ららしく

喜びを表現していてよかったです。

 

 

今後の展開

 

今回横羽間が何度もクローズアップされ、

彼らのセリフからも、今後の注目対戦は

DL学園VS横羽間になりそうな感じです。

 

そもそも他に当たりそうな高校が一切

クローズアップされないので、早実と

横羽間以外は描かれないのかもしれません。

 

予告を見ると横羽間側の回想が入りそうなので

予選ブロック終わったらすぐ対戦のはずです。

 

横羽間に1人、見た目からして野球じゃない

競技を選んだほうが良さそうな筋肉だるまが

いるので、彼は最低1ホーマーは決めて

きそうです。

 

あと変な観点ですが、早実がイマイチ

パッとしないので、バトスタは横羽間戦が

最期の戦いになるんじゃないかなと思ってます。

 

「強育」は愛、栄光への通過儀礼。生きる術は全て「PL野球部」で学んだ。18人で天下を獲ろう。俺たちの前に、道はできる。元PL球児が描く超リアル高校野球漫画!

 

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ブログ主
りかるど

ブラジルのサンパウロ生まれ。5歳で日本へ。
小中高大卒業後、書籍業界へ就職。現在はフリーでブログ運営などネット中心に活動中。趣味は漫画、スポーツ観戦、音楽ライブ、お笑い等。

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