[ネタバレあり] 1人だけ波に乗れない狩野の爆発はあるのか!?「バトルスタディーズ 22巻」 感想

横羽間トリオのルーツ

冒頭で前回の予告通り、横羽間の

回想が入りました。

2人は中学生にしてとんでもない

ワルで、DLVS横羽間伝説の一戦が

きっかけで真面目に野球に向き合う

ようになりました。

 

でも主砲の海部は別にワルという

わけではなく、理解されない存在で、

3人ひとくくりはちょっと違うような

気がしないでもないですが、チーム

自体は父親があっちの世界から足を

洗うとか色々とDL以上にアウトローな

感じで色がはっきりしてて好きです。

 

特に北条が父親にシニアチームに入る

ことを告げて、全く口を聞くことの

なかった父親が「野球観に行こう」て

誘うシーンは感動的でした。

 

 

大不信の狩野

ピンチになっても平常心や先輩への

感謝を忘れず、最後まで投げきった

檜のように、文句なしの結果では

ないものの成長を見せている選手も

いれば、そうでない選手もいます。

狩野はDLが順調に勝ち上がっている

にも関わらず全くヒットも出ません。

 

しかも原因がはっきりしてるわけ

ではなく、練習では上手くいっている

という1番厄介なパターン。

藤巻のアドバイスを聞いたこともあり、

狩野は間日に気分を変えて動物園へ。

 

その藤巻は、ようやく自分の道を征く

ために一歩を踏み出しました。

かつての仲間がプロに進んだりしてる

中で、かなり決断は難しかったと思い

ますが、彼も進むことを決めて良かっ

たです。

 

そして狩野の方も、心機一転自分の

ルーツを再確認してまた再出発という

ところ。

思い出の地の竹やぶで学んだことを

DLVS横羽間に重ねて、横羽間トリオ

とはまた違った理由で甲子園を目指し

始めてる構図が面白いです。

 

ただ、本人はまだ吹っ切れきれてない

ところが心配ですね。

 

 

その他

長野の父が花本に話しかける

回想シーン、父ちゃんめっちゃ

カッコいいですね。

息子が直前で外れてしまったことを

ポジティブに捉えて、恨み節を言う

ことなくむしろ花本を鼓舞するのは

素晴らしい父だと思います。

 

あとDLの女子2人が洗濯機の前で

会話してるシーン、何気に今回で

いちばん好きです。

 

雪乃は流行ってるもの、そのものに

対して反感があるというより、

世の中が一緒に動いてる感が嫌だと

いう反体制的というか、みんなとは

違いますをしたい高校生。

晴はその逆かと思いきや意外と一歩

引いて現象を見ていて、全力を出し

て頑張る球児たちに感動しつつ、

自分とは違うことが苦しくなるって

いうもやもやしてる高校生。

 

2人とも方向は違うけど青春してる

なぁという印象。

 

こういう、部活の後輩でもないし、

特別仲良い人が出てるわけでもない

けど、同じ学校に通う生徒っていう

微妙な距離感の人達の目線がある

ってのは面白いと思いました。

 

 

「強育」は愛、栄光への通過儀礼。生きる術は全て「PL野球部」で学んだ。18人で天下を獲ろう。俺たちの前に、道はできる。元PL球児が描く超リアル高校野球漫画!

 

←21巻感想へ 23巻感想へ→

 

バトルスタディーズ感想一覧

おすすめ野球漫画一覧

コメント

ブログ主
りかるど

ブラジルのサンパウロ生まれ。5歳で日本へ。
小中高大卒業後、書籍業界へ就職。現在はフリーでブログ運営などネット中心に活動中。趣味は漫画、スポーツ観戦、音楽ライブ、お笑い等。

りかるどをフォローする