[ネタバレあり] 何故武蔵ではなく小次郎が選ばれたかがよく分かる「終末のワルキューレ 4巻」あらすじと感想 ※7/28修正

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あらすじ

いきなり2連敗の人類軍、前回からの続いて

ポセイドンVS佐々木小次郎

最初は両者とも全く動かずのように

見えましたが、実際は小次郎は何回も

殺されました。小次郎の仮想の中で。

 

佐々木小次郎の回想が入り、

冒頭で彼は、今まで一度として

勝利をあげたことがないということが

紹介されます。

しかし、小次郎はただ弱いから

負け続けたのではなく、負けた相手に

勝つための訓練を、常にその相手との

死合をシミュレーションしていました。

そこで勝ったら、更に強い相手へ

という過程を通っているため、負けた相手を

超えたとしても、実戦は挑まないから

戦績上は0勝。彼は実際にその相手に

勝って名声を上げたいのではなく、

あくまで強者を乗り越えて乗り越えて最強を

目指しているのでした。

 

 

そして、今回の戦いでも彼は仮想の

中での敗北を糧とし、遂に実際に動き、

ポセイドンに傷をつけます。

 

ところがこれでポセイドンは本気になり、

小次郎が無数に想定した彼の動きを凌駕し

逆に大きなダメージを受けます。

スポーツ漫画の

データマンの敗北にありがちなパターンです。

 

 

普段は寡黙なポセイドンが口笛ふいたり

小次郎を罵倒したり強者界の小物ゲージ

上昇する中、剣も折られ絶体絶命の小次郎は、

いちばん有名な巌流島の戦いで自身を

打ち倒した宮本武蔵二天流と自身の岩流

合わせた

二天岩流

に切り替えたところで終了。

 

 

感想

まさかの3試合目決着せず!表紙も毎巻、

対戦カードが変わっていたところが、

2巻連続で小次郎とポセイドンになりました。

今回はやっぱり小次郎ですね。

 

ポセイドンは正直強キャラというだけで

今の所全然面白い掘り下げもなく、次巻で何か

あるかに期待です。

あと他のゲームや映画だとポセイドンは

もっと人間味があり、大抵ヒゲのおじさんが

多いので、今までの神の中でも、イメージと

1番遠い見た目になってますね。

 

 

そして話は戻って、小次郎の設定が

とてもおもしろい!

個人的には今まで色んなメディアに登場して

きた小次郎像の中で1番好きです。

もともと私自身が、老獪だったりいぶし銀な

キャラが大好きなのもありますが。

 

戦績や評価は気にせず、でも最強を目指していく。

究極の自己満足

ですよね。飄々として余裕があるところも魅力的です。

 

普通だったら剣豪ときたら、宮本武蔵が選ばれるのが

普通だと思います。実際バカボンドの主役ですし、

バキにも大々的に登場しますしね。

でも自分で当時の超ベストセラー五輪書を

書いてるくらい著名人な上、経歴も性格もある程度

固まってる武蔵と比べて、佐々木小次郎って作品に

よって結構変容するし、実際経歴は謎な部分が

非常に多いみたいです。

だからこそ謎の多い戦歴に着目し今回の

ようなキャラ付けをした作者は本当に秀逸だと思います。

ただ、上泉信綱とか富田勢源伊藤一刀斎柳生石舟斎など、

日本一の剣豪は誰かって話になった時に、必ず出てくる

スーパーレジェンドのこの人達全員と戦ったのは

盛り過ぎな気はします(笑)

でも歴戦の勇士達がすべて小次郎に乗っていて、

その力を持って神に挑むというのは、剣豪好きには

たまらない展開ですし、これが許されるのは多分、

佐々木小次郎だけだと思いました。

 

 

今後の予想

まさかのバトル長期化で、今後のペースが

読めなくなりました。

さすがに小次郎は次巻で決着すると思います。

ポセイドンが負ける流れなので、ポセイドンの

回想が入って人間味が出てこない限り小次郎の勝ちだと

思います。

 

そして次の試合、おそらく表紙で

すぐ分かってしまうとは思いますが

剣豪2連発は無いはずなので、

沖田はまだだと思うので、

スパルタの戦闘民族さんか、

フィンランドの悪魔辺りが

来るのかなと予想してます。

 

1番見たいのは変化球すぎる

テスラとノストラダムスなので

その辺りも期待しておきます。

 

ご指摘いただいて見返したら、ちゃんと次回の

対戦カードがありました。

次回は

ヘラクレスVSジャック・ザ・リッパー

でした。

大抵のメディアではヘラクレスは正義

ジャックは悪って立場になるので、

おそらくこの2人の戦いもその構図から

スタートするでしょう。というかメディアに関係

なく元ネタ自体そうなので間違いなさそう。

 

そうなると、序盤はヘラクレスの輝かしい戦績と

共に圧倒して、ジャックの方は劣勢になりながらも、

定説とは全く違ったこの殺人鬼のエピソードが

語られ、小次郎同様に新しい面が出てくると

予想できるので面白くなりそうです。

 

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コメント

  1. KoZ より:

    4巻巻末の次巻予告に次の対戦カードが載ってますね。
    ゼウス同様、横入、割り込みがないとも限りませんが。

    • りかるど りかるど より:

      ああ本当ですね!思いっきり1ページまるまる書いてあるのに見落としました・・。

      このカードだと、それはそれで予想が面白そうなので訂正します。ご指摘ありがとうございます!

ブログ主
りかるど

ブラジルのサンパウロ生まれ。5歳で日本へ。
小中高大卒業後、書籍業界へ就職。現在はフリーでブログ運営などネット中心に活動中。趣味は漫画、スポーツ観戦、音楽ライブ、お笑い等。

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