[おすすめ漫画] 中世ヨーロッパを旅した気分になれる!3つのおすすめポイント「日之下あかめ/ エーゲ海を渡る花たち」作品紹介と感想

作品・作者に関して

タイトル:エーゲ海を渡る花たち

掲載雑誌:COMICメテオ

作者:日之下あかめ

 

あらすじ

15世紀半ばのイタリア・フェラーラにて、世界を旅することを夢見る少女・リーザは、クルム(現クリミア)から来た少女・オリハと出会う。妹を探すため、クレタ島、そしてふるさとのクルムへと戻りたいオリハと、彼女に同行したいリーザ……。ふたりの旅が今始まる! 資料に基づく緻密な作画、食べ物などの文化も知ることができる、思わず人に話したくなるようなトリビアも満載!! 少女たちの中世旅行記!!

日之下先生は、これまでライト

ノベル作品のイラストを主に

担当してこられ、本作が初の

本格的なコミック連載作品です。

 

本作は原作などは入れず全て

自身で手掛けており、イラストを

担当されてきた作品とは違い、

中世のヨーロッパを舞台にした

歴史作品でもあります。

2020年に完結し、単行本は

全3巻出ています。

 

おすすめポイント

・中世ヨーロッパ!
・当時の料理、気候、景観
・中世女子旅!

 

中世ヨーロッパ!

 

本作の舞台は中世ヨーロッパ!

スタートは現イタリアのフェラーラで

そこからヴェネツィアや様々な港湾都市

を巡る旅が続いていきます。

 

当時のヨーロッパの情勢は作中だけで

なく、話と話の間に補足として解説が

入るので、どういう時代であったのかも

よく分かります。

 

 

 

当時の料理、文化、風土

旅の中でそうした、都市それぞれで

違った文化や料理に触れていくので、

当時の世界をよりリアルに楽しむ

ことができます。

 

500年前なのに料理とか美味しそうです。

 

中世女子旅!

そして話のメインは妹を探す

オリハと、商人に憧れ彼女に同行

するリーザの実質二人旅です。

封建社会であり、戦争の火種もある

当時のヨーロッパで、自立した旅を

する2人。

活発でどんどん前に進むリーザと、

それを優しく見守りつつ、時には

彼女に触発されて大胆になるオリハ。

バランスの取れた2人の友情が

深まっていく様も楽しめる点です。

 

 

1巻感想・まとめ

この時代の作品って、ほとんど

戦争ものばかりなので、文化に

特化して取り上げている漫画は

珍しいです。

アルテも文化寄りですが、

この時代より少し後、ルネサンスが

本格的に隆盛を極めた時代なので

その前の作品としてやはり貴重です。

 

そして本作は物語を急ぎすぎること

なく、丁寧にその都市その都市の

文化や食事を取り扱っていくので

文化系漫画として質も高く面白いです。

 

あらすじにもありますが、現代でも

話せるちょっとしたトリビアも沢山

あるので、ネタ仕入れとしても良い

です。

全3巻と短く綺麗にまとまっている

ので、全部合わせて読むのにも適して

いると思います。

 

 

15世紀半ばのイタリア・フェラーラにて、世界を旅することを夢見る少女・リーザは、クルム(現クリミア)から来た少女・オリハと出会う。妹を探すため、クレタ島、そしてふるさとのクルムへと戻りたいオリハと、彼女に同行したいリーザ……。ふたりの旅が今始まる! 資料に基づく緻密な作画、食べ物などの文化も知ることができる、思わず人に話したくなるようなトリビアも満載!! 少女たちの中世旅行記!!

 

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りかるど

ブラジルのサンパウロ生まれ。5歳で日本へ。
小中高大卒業後、書籍業界へ就職。現在はフリーでブログ運営などネット中心に活動中。趣味は漫画、スポーツ観戦、音楽ライブ、お笑い等。

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